香りはまだ閉じていて複雑味は少なく、タンニンもピノにしては相当重くて飲み頃とは決して言えないが、果実味が充実しつつ荒々しさもないので、ブドウ自体のポテンシャルを楽しみつつ美味しく飲める状態ではある。色合いも濃く、しっかりとタンニンを抽出した感じで、香りも黒系果実寄りの重みがある。ブラックベリー、ストロベリーなどの黒や赤系ベリー、バラ、ローズマリー、そしてわずかに接着剤のニュアンスがある。口に含むと、アタックからかなり強めの果実味が広がり、果実味に由来した甘味も感じられる。ピノらしいしっかりとした酸味もあるが、果実味の印象のほうが強く、荒々しさもないため非常にバランス良く感じられる。しかし、タンニンがかなり重めで終盤はタンニンが気になってしまい、余韻も邪魔されて感じづらい。グレートヴィンテージだけあって、村名クラスでも熟成向けに作られている。

モレ・サン・ドニ
Morey-Saint-Denis
ユベール・リニエは、1880年に創業したモレ・サン・ドニを代表する名門ドメーヌです。ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーに挟まれたこの村は、力強さとエレガンスを兼ね備えたワインを生み出すことで知られており、かつては「完全無欠」と評されたほど。ユベール・リニエは、このテロワールの個性を最大限に表現することに秀でています。ドメーヌは1970年代にユベール・リニエによって事業拡大され、瞬く間に世界的な評価を獲得。1990年代には息子のロマンがワイン造りを引き継ぎ、力強いスタイルにエレガンスとバランスを加えたことで、さらにファン層を拡大しました。2004年にロマンが他界した後、ユベールが現場に復帰し、現在はもう一人の息子であるローランが当主としてドメーヌを率いています。ユベール・リニエの「モレ・サン・ドニ」は、1970年代と1980年代に植樹されたブドウを使用。ドメーヌのブドウに加え、厳選された購入ブドウも一部使用されています。口当たりは滑らかで、華やかなアロマとしっかりとした骨格がありながら、柔らかで優しいタンニンが広がります。2011年からは有機栽培を導入するなど、環境にも配慮したワイン造りを行っています。
8,580 円~
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ピノ・ノワール:100%
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¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2022年02月08日