さすがはモノポールというべきか、取り立てる年でもない11年でも輝くものを感じさせるレベルの高いワインだった。荒々しさはないがまだ若々しさがあり、熟成感としては味わいにほんとにわずかだけ出汁のニュアンスが感じられる程度。そのわずかな出汁感が隠し味のように絶妙なバランスで、面白いタイミングで開けられて良かった。熟成ポテンシャルが感じられ、飲み頃は10年以上先になりそう。香りは、乾燥させた花やハーブが印象的で、ドライローズやカモミール、ベイリーフの香りがある。他にもブラックプラムやラズベリー、ナツメグ、そして血のニュアンスなど、複雑味やバランスも良い。口に含むと、アタックからピノにしてはボディが感じられ、果実味も酸味も健在で力強く、タンニンも重めでまだ収斂感も残している。わずかながら熟成したブルピノ特有の出汁感のある旨味が感じられ、飲み頃ではないものの非常に美味しい。しっかりと熟成させたものを飲んでみたくなる素晴らしいワインだった。

ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・デ・グランド・ヴィーニュ
Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Grandes Vignes
シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェは、ブルゴーニュ地方ピュリニー・モンラッシェ村に位置する歴史あるシャトーです。2002年からは、ドメーヌ・ド・モンティーユのエティエンヌ・ド・モンティーユ氏が経営責任者となり、ビオディナミ農法を取り入れるなど、テロワールを尊重したワイン造りを行っています。シャトーが所有する畑の中でも、ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・デ・グランド・ヴィーニュは特別な存在です。南向きの斜面に位置する1.2ヘクタールの区画は石垣で囲まれ、樹齢70年のブドウ樹が植えられています。この古樹から造られるワインは、フローラルでスパイシーな香りとシルキーなタンニンが特徴です。味わいはエレガントで丸みがあり、バランスのとれた持続性のあるフィニッシュが楽しめます。醸造においては、除梗をほとんど行わず、伝統的な木製の発酵槽を使用するなど、ブドウの個性を最大限に引き出す手法がとられています。また、澱引きや濾過を避けることで、ワインのピュアな味わいを保っています。シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェは、2016年ヴィンテージを最後にその名を閉じ、現在はド・モンティーユのラベルでリリースされています。しかし、そのワイン造りの哲学と品質へのこだわりは、今もなお受け継がれています。
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ピノ・ノワール:100%
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ヴィンテージ:2011年
評価日:2022年05月02日
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