かなり熟成感が感じられるが、まだ熟成しきっておらず、中途半端なタイミングで開けてしまった。果実味やタンニンは馴染んでいるが、酸味がまだ活き活きとしていて、少し水っぽい印象。あと数年待つと吉。香りは、トップノートは甘めな印象で、チョコレートやスコーンを感じさせ、他にはブラックベリーやリコリス、そしてインクの印象もはっきりとある。口に含むと、骨格を感じさせない柔らかい口当たりで、果実味もタンニンも良く馴染み、ボディもライト寄りになっているが、酸味だけフレッシュでややバランスは悪い。熟成による甘味もあるが、酸味に押されてほとんど感じられない。余韻も酸味強めのモカといった感じで、味わいは終始酸味を意識させられる。もっと早く開けるか後数年待つべきワイン。

シャトー・ドーリヤック
Château d'Aurilhac
シャトー・ドーリヤックは、フランス・オー・メドックのサン・スラン・ド・カドゥルヌに位置するクリュ・ブルジョワ級のプティシャトーです。1983年よりエリック・ニエワール氏が所有し、ジロンド川を見下ろす丘陵地でカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドの4品種を栽培しています。このシャトーのワインは、妥協のない品質へのこだわりによって造られます。ブドウは手作業で収穫・選果され、21~30日間のマセラシオンを経て、フレンチオーク樽で12ヶ月熟成されます。新樽比率は10~25%で、アリエ産とヴォージュ産の樽材を使用。最高品質のキュヴェのみが「シャトー・ドーリヤック」の名を冠することを許されます。ワイン評論家ロバート・パーカー氏もこのシャトーを高く評価し、「オー・メドックAOCで飲んだワインの中で最上のもの」と評しています。完熟したカシスやブラックカラントの甘いアロマに、タバコや土の香りが複雑さを添え、味わいは丸みがあり穏やかで、果実のピュアさが際立ちます。心地よいタンニンが全体をまとめ上げ、エレガントな余韻へと導きます。
23,100 円~
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余韻の
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ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2010年
評価日:2022年05月28日