熟成感が出てきた頃合いだが、まだピーク手前。フロンサックらしい濃厚で複雑なワインで、クオリティも難点はなく、お値段以上の良ワイン。香りは、トップノートからジューシーなブラックチェリーの香り高く、抜栓直後はバニラや黒胡椒、タバコなど樽香が全面に感じられるが、落ち着いてくると枯葉や湿った土、キノコなど右岸らしい熟成感が感じられる。口に含むと、驚くほど力強い果実味があり、わずかに熟成によるエキス感のある旨味もあって濃厚な味わい。酸味も強く、果実味一辺倒でないバランスの良さでくどくない。果実味と酸味が強いせいか、甘味はかなり控えめに感じられる。タンニンはまだ完全ではないが、十分に溶け込んでいてあまり気にならない。アタックの印象が強いせいか余韻はやや儚げで、醤油や鰹出汁のような熟成感ある風味が感じられる。

シャトー・デュ・カリヨン
Château du Carillon
シャトー・デュ・カリヨンは、ボルドー右岸のフロンサック地区に位置するシャトーです。フロンサックは、ポムロルに隣接する地区で、フィロキセラ禍でブドウ畑が全滅する前は、サン・テミリオンよりも高値で取引されていたと言われる銘醸地です。現在はコストパフォーマンスの良い産地として復活を遂げています。このシャトー・デュ・カリヨンのラベルには、「カリヨン=鐘」にちなみ、鐘を鳴らす天使がラベルに描かれたワインで、メルロ主体のオーガニックワインです。
1,463 円~
生産地
タイプ
品種
あなたの評価
テイスティングノート
1件の評価を集計
アロマチャート
アロマの詳細

黒系果実

ドライハーブ等

土・森の下草

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2008年
評価日:2023年12月20日