ラフルールのオーナーがフロンサックで作るワイン。12年は左岸が微妙な年なので忘れがちだが、やはり右岸の12年は良年だと思わせてくれる出来栄え。まだまだ10年以上熟成させられそうなほどのポテンシャルを感じる。非常に充実した果実味とタンニン量を感じさせるが、タンニンはこなれてきていて一応飲み頃には入っている。香りは、トップノートからチョコレートのような甘やかな香りが強く、熟したブラックベリーや腐葉土、スワリングするとトリュフのニュアンスもある。少し間を置いてバラの花の香りが立ってきて華やかさも出てくる。味わいは、まだまだ強い果実味を有し、ほのかな甘味と中庸な酸味、ボリュームは感じるがなめらかなタンニンのバランスで、果実味が好きには程よい飲み頃を迎えている。余韻はダークチョコレートの風味が長く残る。左岸12年の感覚で開けてしまったが、もっと寝かせてから開ければ良かった。

ジー・アクト
G Acte
「ジー・アクト」は、ボルドーのフロンサック地区で造られる赤ワインです。このワインを手掛けるのは、ポムロルの超有名シャトー、シャトー・ラフルールのオーナーであるシルヴィ・ギノードー氏とジャック・ギノードー氏。彼らはフロンサックで最良の粘土石灰質土壌を持つ畑を見つけ、シャトー・ラフルールと同じメルローとカベルネ・フランを50%ずつ栽培しています。ギノードー家は、ボルドーワイン造りの歴史に名を刻む名門です。彼らの所有するシャトー・ラフルールは、常にペトリュスに迫るほどの高い評価を得ており、ポムロルを代表するシャトーのひとつです。その彼らがフロンサックで新たに挑戦したのが「ジー・アクト」です。ワイン造りにおいては、ブドウの品質を最大限に引き出すためのこだわりが随所に見られます。収穫はすべて手摘みで行われ、伝統的なセメントの桶で発酵。果実味を重視した優しい醸しが行われた後、平均33%の新樽率のフレンチオークで約15ヶ月間熟成されます。こうして造られるワインは、丸みがあり、フレッシュな果実味と柔らかな口当たりが特徴です。
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アルコール
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トロピカルフルーツ

黒系果実

花

ドライハーブ等

土・森の下草

動物系

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2012年
評価日:2021年08月24日
同ヴィンテージを飲むのは1年ぶり。1年前の記録を見ると、当時はまだ荒々しさが残っていたようだが、今は飲み頃を迎えていてとてもバランスが良い。一方で、13年は右岸もオフヴィンテージで、このワインももう数年で終わりを迎えそうな気配がある。ブルーベリーとブラックベリーの中間的な重みの果実香に、鉄や埃、レザーの少し干からびてスカスカになってきたような印象を受ける香り。また、チョコレートのニュアンスがほんのりと、しかし余韻に至るまでしっかりと根底に漂い、ほのかな甘味を感じさせる。味わいは果実味が控えめでやや酸味のほうが勝っているが、この甘味が絶妙にバランスをとってくれている印象。タンニンは少しだけ気になる存在感があり、完全にこなれる頃にはスカスカになってそうだなぁというのが唯一残念なところ。全体的に優しいミディアムボディで、たまにはこういうボルドーも良いと思える一本。

¥.$.
ヴィンテージ:2013年
評価日:2021年03月25日
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