これでロッソかと驚くほどのポテンシャルを感じる素晴らしいワイン。果実味も酸味も強く伸びがあり、余韻も驚くほど長い。少し熟成感があり、身体に染み渡るような優しい旨味も感じられる。香りは、ドライラズベリーやドライトマトの乾燥して凝縮感のある酸味の効いたトップノートに、レザーやタイムのミドルノート、ドライローズや梅紫蘇、紅茶などのドライハーブ系のニュアンスが感じられるラストノートと変化があり、程々の複雑味もある。口に含むと、アタックから強烈な果実味が感じられる。香りの印象から酸味のほうが印象的かと思ったが、果実味のほうが確実に勝っていて、意識してようやく酸味もかなり強いと認識できる。熟した甘味もほのかには感じられるが、果実味や酸味の強さが圧倒的で、ほとんど感じられない。中盤からは果実味というよりも旨味といったほうが近しい味わいに変わる。残念ながら、タンニンはまだ強靭で気掛かりではあり、ピークまでに溶け込むのか怪しい。余韻は石灰、チョーク、ドライローズ、紅茶など、ミネラルとドライハーブを中心とした複雑味のある余韻があり、次の一杯を飲む頃もまだわずかに風味が残っているほど、非常に長い。

ロッソ・ディ・モンタルチーノ アルベッロ
Rosso di Montalcino Alberello
カンピ・ディ・フォンテレンツァは、イタリアのトスカーナ州モンタルチーノの南西10kmに位置するサンタンジェロ イン コッレにあるワイナリーです。ミラノ出身のパドヴァーニ姉妹が、両親から受け継いだ別荘で1997年にオリーブ栽培とオイルの生産から始め、1999年にブドウを植えてワイナリーとしての歴史がスタートしました。2000年に妹のフランチェスカ氏が移住してきたことで、ワイン造りが本格化し、2017年からは姉妹共同の経営体制となりました。レ・ボンチエのジョヴァンナ・モルガンティ氏やマッサ・ヴェッキアのファブリーツィオ・ニッコライーニ氏と親交が深く、自然に敬意を払った農業を実践しています。ロッソ・ディ・モンタルチーノ アルベッロは、2005年に植えられた0.5ヘクタールのサンジョヴェーゼから造られます。ワイヤーや支柱を使用しないアルベレッロ仕立てで、樹齢は比較的若いものの、ブドウの味わいに深みが出てきたため、2015年ヴィンテージから他の区画のブドウとは分けて醸造、ボトリングされています。手作業で除梗し、野生酵母のみで1000リットルの開放醗酵槽にて20日間醸し醗酵、2000~3500リットルの大樽とセメントタンクで24~30ヶ月間熟成されます。ワイナリーの他の区画から造られる通常のロッソ・ディ・モンタルチーノよりも、エレガントで柔らかな印象に仕上がっています。
6,380 円~
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サンジョベーゼ:100%
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ヴィンテージ:2016年
評価日:2025年01月13日