ロッソとはいえ非常に複雑でハイクオリティ。まだ荒々しさが残り、タンニンも収斂感があって早すぎるのは間違いないが、そんなことも気にならないくらい楽しめるワイン。トップノートは白胡椒やクローヴのやや刺々しいスパイシーさが特徴的で、スワリングするとフェンネルのようなアーシーなヴェジ香もあって荒々しさは感じる。ただ、他の要素もしっかりとあり、生き生きとしたブラックベリーやスミレの華やかさ、メレンゲクッキーのほのかな甘さなど、複雑味が楽しめる。口に含むと、荒々しさのせいもあるが、香りの印象以上にチャーミングでクランベリーのような酸味の効いた果実味が特徴的で、後半はミルキーなミネラルがまろやかな着地にしてくれる。余韻も複雑で、石灰、フェンネル、スミレ、クローヴなどとアロマと近しい雰囲気が強くはないが恐ろしく長く続く。

ロッソ・ディ・モンタルチーノ
Rosso di Montalcino
サン・ポーロは、イタリアの名門アレグリーニが手がけるトスカーナ州・モンタルチーノのワイナリー。標高450メートルの高地に位置し、1ヘクタール当たり4000〜7000本の高密植栽培で凝縮度の高い複雑で魅力的なワインを生産しています。アレグリーニの手腕により、国際的に高い評価を獲得しており、ワイン・アドヴォケイトなどからも絶賛されています。ロッソ・ディ・モンタルチーノは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとはまた違ったフレッシュで生き生きとした味わいがあり、より早く、身近に楽しめる人気の1本です。熟成には2度使用のフレンチオークが使用され、12ヶ月の樽熟成と瓶内熟成が施されます。力強い骨格と優れた熟成ポテンシャルも持つ実力派ワインです。
5,192 円~
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サンジョベーゼ:100%
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酸味
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余韻の
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ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2019年
評価日:2022年10月27日
アレグリーニ系列。通常のブルネッロも素晴らしいが、ロッソも驚くほどの高クオリティ。まだタンニンが強く、収斂感が感じられるものの、香りは開いていて、複雑で心地良いアロマを堪能できる。ラズベリーやマルベリーといった赤から紫系果実の果実香に、スミレや紅茶、湿った土、チョコレート、そしてわずかにハッカのようなメントール系のニュアンスも感じられる。口に含むと、まるで熟した果実のようなしっかりとした果実味とまろやかな酸味、そして果実味に由来したほのかな甘味があり、充実したミディアムボディの味わい。タンニンはボリュームはないものの収斂感が残っていて、飲み頃かというと今一歩といった感じだが、それを差し引いても香りと味わいだけで十分に高評価できる素晴らしい出来栄え。

¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2021年09月10日