グラスに注いで最初に嗅いだ香りの印象は、酸味が立って荒々しいと感じたが、すぐに落ち着き、味わいもむしろまろやかなくらいで早飲みに適したワインだった。香り、味わいともにバランスが良く、クオリティは文句なし。香りは、ブラックチェリーやブラックプラムといったやや酸味を感じさせる黒系果実、コーヒー、キノコ、そして埃っぽいアーシーなニュアンス。開いてくると紅茶のような華やかさも出てくる。口に含むと、しっかりとした果実味と酸味のバランスが良く、非常にドライながら、まろやかさが甘味のようにも感じられる。タンニンはなめらかで収斂感もなく、若いヴィンテージとは思えないほど飲みやすい。余韻にはコーヒーや黒土のニュアンスがあるが、比較的あっさりと引けるので重々しくはない。17年ボルドーはまだ荒々しくて飲みづらいものが多いが、このワインは今でも十二分に楽しめる。

シャトー・マレスコ・サン・テグジュペリ
Château Malescot Saint-Exupéry
シャトー・マレスコ・サン・テグジュペリは、17世紀末にシモン・マレスコによって設立され、1815年には既に3級に認定されていました。「星の王子様」や「夜間飛行」で有名な作家、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリの曽祖父であるサン・テグジュペリ伯爵が1825年に取得し、現在の名前となりました。シャトーはマルゴー村に位置し、畑の一部はシャトー・マルゴーに隣接している恵まれた立地にあります。1970年代や80年代は低迷していましたが、現在はミシェル・ロラン氏のコンサルティングやブドウ畑の植え替えなど、多大な努力が実を結び、品質は飛躍的に向上。ロバート・パーカー氏も「マルゴーで最もお値打ちの1つであり、最上のものはフィネスと力強さとテロワールを、骨の髄まで表現している」と称賛しています。
9,480 円~
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ヴィンテージ:2017年
評価日:2021年09月09日