タンニンが大分こなれてきていて十分早飲みできる頃合い。タールや黒鉛の重々しいニュアンスは健在なれど、リリースしたての樽のロースト感が強すぎたころよりも馴染んできていて良い感じ。また、明るめの印象のブラックチェリーの香りが重々しさを中和してバランス良く感じさせてくれている。他にもメンソールやリコリス、ダークチョコレートの香りも感じられる。口に含むと、香りの印象どおり、ブラックチェリーの果実味と酸味のバランスの良い味わいで、ミディアムフルボディ。余韻は長くはないが、石灰やコーヒーのニュアンスが感じられる。果実味しっかり樽しっかりの15年らしいワインで、そのポテンシャルがようやく垣間見える頃合いになってきたと感じさせてくれる一本だった。

シャトー・デミライユ
Château Desmirail
シャトー・デミライユは、ボルドー地方マルゴー村に位置する、1855年のメドック格付けで第3級に認定された歴史あるシャトーです。1980年以降は、ボルドーワイン界の重鎮であるリュルトン家が所有し、現在はデニス・リュルトン氏が運営しています。リュルトン家は、醸造設備の近代化や畑の管理に力を注ぎ、ワインの品質向上に大きく貢献しました。デミライユでは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロを均等にブレンドし、マルゴーらしいエレガントで香り高いワインを生産しています。メルロの比率が高いため、比較的若い時期から楽しむことができます。また、化学薬品を使用しないなど、環境に配慮した持続可能なワイン造りを実践しており、2018年にはHEV認定を取得しています。醸造においては、ブドウの個性を引き出すため、区画ごとに醸造を行い、優しく抽出することで、バランスが良く丸みのある柔らかなスタイルのワインに仕上げています。
6,710 円~
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ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2021年04月30日