グレートヴィンテージなだけあってセカンドとは思えないハイクオリティな出来栄え。タンニンはまだまだ存在感はあるものの、非常になめらかでそれほど気にならない。むしろ、まだ果実味に荒々しさがあり、こちらのほうが飲み頃に達していないと感じさせる。15年ボルドーは軒並み樽が強いが、このワインもがっつりロースト感があり、エスプレッソのような重々しくスモーキーなアロマ。他には、カシスやブルーベリー、西洋杉、黒胡椒、アニスと複雑味もあり、どの要素も力強い。口に含むと、15年らしい豊かな果実味が溢れ、甘味も少しだが感じられる。酸味とタンニンはまろやかで飲みやすい。余韻にはタバコのニュアンスがあるが、まだタンニンに押されて感じづらい。

ル・マルキ・ド・カロン・セギュール
Le Marquis de Calon Ségur
ル・マルキ・ド・カロン・セギュールは、フランス・ボルドー地方のサン・テステフ村に位置するシャトー・カロン・セギュールのセカンドラベルです。シャトー・カロン・セギュールは、1855年のメドック格付けで3級に格付けされており、「サン・テステフのシャトー・マルゴー」と称されるほど高い評価を受けています。18世紀には、ラフィットやラトゥールも所有していたセギュール侯爵が「われラフィットをつくりしが、わが心カロンにあり」と語ったという逸話があり、ハートのマークがラベルに描かれていることでも知られています。シャトーが所有する畑は約55ヘクタールで、ジロンド川の左岸に位置しています。水はけの良い砂利質土壌の下層には鉄分を多く含む石灰岩があり、凝縮感あるタンニンを持つブドウが育ちます。また、サン・テステフはメドックの中でも冷涼な地域であるため、ブドウには綺麗な酸が備わります。ル・マルキ・ド・カロン・セギュールは、ファーストワインよりもメルロの比率が高く、若いうちから楽しめる親しみやすいスタイルに仕上がっています。しかし、カロン・セギュールの品質主義はセカンドワインにも反映されており、畑での選果に加えて醸造所でも厳格な選果が行われます。発酵や熟成にはステンレスタンクとオーク樽が併用され、ファーストワインと同じように丁寧な醸造が行われています。
3,300 円~
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ヴィンテージ:2015年
評価日:2021年04月09日