15年らしい充実した果実味があり、ブドウのポテンシャルに合わせた樽の効きで見事な出来栄え。タンニンは重みはあれど滑らかで飲める頃合いに入っている。カベルネとメルロをバランス良く感じることができるのも魅力。香りは、ブラックプラムやカシスなどの黒系果実、メントール、コーヒー、それに腐葉土やキノコ、ドライローズなどわずかに熟成香も感じられる。口に含むと、黒鉛を思わせる冷たく厚みを感じさせるアタック。余韻までしっかりと残る強い果実味と、果実味由来と樽由来どちらからも来る甘味もあり、酸味のバランスも良い。タンニンは頑強さを感じさせるが、非常に滑らかで収斂感はなく、今のところはボディを感じさせる役割といったところ。もう少し熟成が進むと甘く美味しいタンニンになりそう。余韻にはダークチョコレートとメントールが長く残る。長期熟成にも耐えられそうな素晴らしいワイン。

シャトー・フェリエール
Château Ferrière
シャトー・フェリエールは、メドック第3級格付けで、マルゴー村に位置するシャトーです。メドック格付けで最小のシャトーで、その畑は8ha、生産量もわずか4000ケースほどで、その9割がアメリカ市場に輸出されるため、日本では非常に希少なワインです。歴史は18世紀にさかのぼり、ガブリエル・フェリエール氏によって創設され、シャトー名の由来となりました。その後、所有者が転々としたが、1988年にヴィラール家が購入し、近代的な改修を施しました。オーナーのクレラ・ヴィラエール女史はシャトー・オー・バージュ・リベラルやシャトー・ラギュルグのオーナーでもあり、ジャック・ポワスノ氏のコンサルティングを受け、フェリエール自体の評価も上げています。畑は石灰岩の泥灰土で構成され、カベルネ・ソーヴィニヨンが主体。古樹やビオディナミ農法により、洗練されたマルゴースタイルが生まれます。
6,600 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

柑橘系果実

赤系果実

黒系果実

花

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

ミネラル

土・森の下草

動物系

ナッツ

樹木

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2022年03月15日