樽香が馴染み、ほんの少し熟成感が出て、マルゴーらしい女性的な特徴がしっかりと感じられる頃合い。タンニンはまだ少し存在感があり、ボディもフルボディではあるが、飲み頃には入っていると言える。香りは、トップノートから森の下草の湿り気のある香りがはっきりと感じられ、すぐにマルゴーらしさに気づくことができる。マラスキーノチェリーやポプリの香りに熟成のヒントが感じられ、他にもブラックベリーや湿った土、マッシュルーム、タバコ、リコリスなど、バランス良く複雑味のあるアロマが非常に魅力的。口に含むと、アタックからしっかりとした酸味が感じられ、果実味も充実しているが、わずかに酸味のほうが勝っている。そのおかげてフルボディでロースト感も感じられる力強さも柔らかく、甘味も控えめに非常にバランスの良い味わいに感じられる。余韻にかけては、少し甘味の主張が出てくるが、ダークチョコレートくらいのトーンで程良く、タバコのスモーキーさも穏やかで心地良い余韻だが、あまり長く続かないことだけ残念。それでも総合して素晴らしい出来栄えなのは間違いない。

シャトー・ドーザック
Château Dauzac
シャトー・ドーザックは、ボルドー地方マルゴー地区に位置する歴史あるシャトーです。メドック格付けでは5級に位置付けられており、12世紀の文献にも登場するほど長い歴史を誇ります。1855年の格付け後、ボルドーの名門リュルトン家の所有を経て、現在は大手保険会社が経営に参画し、豊富な資金力を背景に品質向上に取り組んでいます。シャトー・ドーザックのワインは、マルゴーらしいエレガントなスタイルで知られています。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロを主体にブレンドされ、フレンチオーク樽で12ヶ月熟成。熟した赤果実の風味、フローラルな香り、スパイスのニュアンスが複雑に調和しています。きめ細やかなタンニンはシルキーな舌触りをもたらし、長期熟成にも適したポテンシャルを秘めています。ワイン愛好家にもわかりやすく、親しみやすい美味しさが魅力です。
6,820 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

赤系果実

黒系果実

加工・ドライフルーツ

花

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

発酵・乳製品

土・森の下草

動物系

ナッツ

樹木

焦げ臭

スパイス

薬品・化学物質
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2025年04月22日