香りは若々しいボルドーブランでカシスの芽の香りが非常に強く猫のオシッコと言っても良いくらい。また、白コショウのようなスパイシーなニュアンスも印象的。香りからは果実感はあまり感じられないが、口に含むと驚くほどの果実味が広り、余韻にかけて増していく。余韻はリンゴやアカシアの蜜と優しいミネラル感が強く、香りから大分違う印象になる。正直、香りは苦手なのだが、口に含んでからは驚くほどのエネルギーを感じ、金額の高さにもうなずける。
シャトー・オー・ブリオン・ブラン
Château Haut-Brion Blanc
「シャトー・オー・ブリオン ブラン」は、ボルドーの五大シャトーの一つで、グラーヴ地区から唯一選ばれたシャトー・オー・ブリオンが造る白ワインです。19世紀のオーナー、ラリュー家が「甘口ワインのように、最高に甘美なアロマを持つ辛口白ワインを造る」という夢を掲げ造り始めました。ボルドーで最も希少な白ワインと言われるこのワインは、2.87haの小さな畑からわずか450〜650ケースのみが生産されます。表面は砂礫と小石質、基底部は粘土を含む砂質の上質なテロワールで栽培されたセミヨンとソーヴィニヨン・ブランをおおよそ半々でブレンドする独特なアッサンブラージュで、新樽比率50%のオーク樽で9〜12ヶ月熟成。ソーヴィニヨン・ブランの爽快さとセミヨンの深い果実味が調和し、シルクのような柔らかい仕上がり。「シャトー・オー・ブリオン ブラン」は、ボルドーで最もエレガントで複雑な白ワインの一つとして、世界的に高い評価を受けています。
113,400 円~
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ヴィンテージ:2017年
評価日:2020年09月21日