ナパワインに多いアメリカンオークの甘やかさはなく、カベルネ・フランかと思うほどの青臭さがある。余韻はしっかりと樽感があるが、こちらも甘さではなくコーヒーのような感覚で、ボルドースタイルに近いワイン。
ユリシーズ
Ulysses
「ユリシーズ」は、ペトリュスをはじめとするボルドー右岸の銘醸ワインを手掛けたクリスチャン・ムエックス氏が、カリフォルニアのナパ・ヴァレーで新たに挑むプレミアムワインです。ムエックス氏は、ヨーントヴィルで手掛ける「ドミナス・エステート」の成功に続き、オークヴィルのテロワールのポテンシャルに着目。2008年にワイナリーを購入し、2012年にユリシーズのファーストヴィンテージをリリースしました。オークヴィルは、ヨーントヴィルと似た土壌を持ちつつ、より温暖な気候によって、豊かなタンニンを持つブドウを産み出します。ムエックス氏は、この土地の個性を最大限に引き出すため、ボルドーのトップシャトーから取り寄せたカベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランを栽培。葉を多く茂らせる仕立てや、ドライファーミングといった手法を用いて、ブドウの凝縮感と複雑味を高めています。醸造においても細部にこだわり、新樽比率50%のローストを抑えた樽熟成により、繊細で精妙なバランスを持つワインを生み出しています。その味わいは、評論家からも高い評価を受けており、「ボルドーのポイヤックやサン・ジュリアンを連想させるクラシックなスタイル」などと称されています。
25,174 円~
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ヴィンテージ:2015年
評価日:2019年12月14日