
カスティーリョ・イガイ グラン・レゼルヴァ・エスペシャル
Castillo Ygay Gran Reserva Especial
1852年創業のマルケス・デ・ムリエタは、リオハ最古のワイナリーの一つです。創業者ルチアーノ・デ・ムリエタ氏は「リオハの近代的ワイン造りの父」と呼ばれ、ボルドーで培った醸造技術をリオハに導入し、木樽の使用や除梗を取り入れました。また、自社畑所有の重要性に着目し、リオハにおけるその先駆けとなりました。これらの功績が認められ、スペイン王室から「マルケス(侯爵)」の称号を授与されています。現在はクレイセル家が所有し、伝統を守りつつ革新を続けることで高品質なワインを生み出し続けています。マルケス・デ・ムリエタを代表するカスティーリョ・イガイ グラン・レゼルヴァ・エスペシャルは、超優良年のみ生産される、ワイナリー内のトップキュヴェです。イガイ・エステートの中でも、最も標高の高い単一畑「ラ・プラーナ」のブドウを使用しています。この畑は約30ヘクタールで、標高480m付近に位置し、南向きの斜面です。土壌は石灰粘土質で、石が多く、水はけの良い環境です。地下1.5mには硬い岩盤が広がり、適度な保水力を確保しています。また、一部には1952年に植樹された古樹も存在し、ワインに深みを与えています。カスティーリョ・イガイ グラン・レゼルヴァ・エスペシャルには、テンプラニーリョとマスエロが用いられます。品種ごとに収穫日を分け、テンプラニーリョはアメリカンオーク、マスエロはフレンチオークの新樽で熟成されます。テンプラニーリョはフルーティーさを、マスエロは骨格を形成するために、異なる樽が選ばれています。熟成期間は34ヶ月で、その後コンクリートタンクで20ヶ月熟成され、瓶詰めされます。ブラックチェリーや熟したプラムの芳醇で複雑な香りに、ドライフラワー、紅茶の葉、杉、地中海ハーブなどのニュアンスが加わります。濃厚な味わいは、しっかりとした骨格、深み、洗練された調和を兼ね備えています。力強さとエレガンスが融合した、複雑で深みのあるスタイルです。
30,580 円~
タイプ
あなたの評価
テイスティングノート
テイスティングデータがありません