モンテプルチアーノとサンジョベーゼを7対3でブレンド。トマトのようなフレッシュな酸を思わせる香りが印象的で、実際の強度よりも酸味に意識が行きがちだが、しっかりと味わうと果実味も負けておらず、熟した甘味もあってそこまで酸味は突出してはいない。香りは、ストロベリーの香りが真っ先に飛び込んでくる。ここまでストロベリーの香りを強く感じたワインは初めてかもしれない。ただ、すぐにトマトの酸味の効いた香りの主張が激しく、トマトの葉まで感じるほど鮮明で、ストロベリーの印象へトップノートだけ。他にもチェリーを乾燥させて粉末にしたようなチョーキーな香りや梅紫蘇の香りなど、個性的な印象の強いアロマ。口に含むと、香りの印象に引っ張られて味わいもトマトの酸味の効いた味わいがまず飛び込んでくるが、よくよく味わってみると、プルーンのような熟した果実の果実味と甘味もしっかりとあり、比較的バランスは良い。ただ、脳が先入観から酸味を意識してしまい、実際よりも酸っぱいと感じてしまう。タンニンは十分に溶け込んでいて気にならず、ボディも柔らかい。アルコール度数は高めで、一口のインパクトが強く、長く楽しめるワイン。

ロッジョ・デル・フィラーレ ロッソ・ピチェーノ・スペリオール
Roggio del Filare Rosso Piceno Superiore
ヴェレノージは、イタリア・マルケ州最南端、アドリア海とアペニン山脈に挟まれたアスコリ・ピチェーノに位置するワイナリーです。1984年、エルコレ・ヴェレノージ氏が妻アンジェラと共に設立しました。当初は9haの小さな畑から始まりましたが、品質へのこだわりとたゆまぬ努力により、現在では約150haの畑を所有し、世界55ヶ国に輸出するまでに成長しました。ヴェレノージのワイン造りの哲学は、スタンダードクラスからトップキュヴェまで、すべてのワインに高品質を追求することです。土地への愛情から土着品種にこだわり、モンテプルチャーノとサンジョヴェーゼを主体に、それぞれの個性を最大限に引き出すワイン造りを行っています。「ロッジョ・デル・フィラーレ ロッソ・ピチェーノ・スペリオール」は、そんなヴェレノージのフラッグシップワインです。ロッソ・ピチェーノDOCの中でも特に高品質なエリアの単一畑「フィラーレ」で収穫された、樹齢約50年のモンテプルチャーノとサンジョヴェーゼを使用しています。収穫は10月中旬、凝縮した果実を得るため早朝または夕方に手摘みで行います。選別は畑とセラーの2度行い、ステンレスタンクで28日間発酵後、フレンチオークの新樽で18ヶ月熟成されます。「ロッジョ」とはイタリア語で「赤」や「炎」を意味し、その名の通り、夕暮れ時のブドウ畑を真っ赤に染める太陽の光を表現しています。ガンベロ・ロッソのトレビッキエリを13回受賞するなど、イタリアワインガイドで常に高い評価を得ている、ヴェレノージの自信作です。
5,550 円~
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温暖地の果実

赤系果実

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加工・ドライフルーツ

植物・野菜

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甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
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¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2024年11月15日