綺麗に熟成していて、まだピーク一歩手前ではあるが、十分に複雑味があり、価格以上の満足度がある優秀なワイン。カベルネ・ソーヴィニヨン主体に、メルロ、そして10%程度のアリアニコのアッサンブラージュで、アリアニコがアクセントとして個性を感じさせる。香りは、トップノートにドライチェリーやドライローズの華やかな熟成香があり、ミドルノートには干しキノコや腐葉土、樟脳など、アーシーな熟成感に、ラストノートには、コーヒーやタバコ、ダークチョコレートなどの樽由来の香りが感じられ、非常に複雑で魅力的なアロマが楽しめる。口に含むと、角の取れた柔らかいアタックで、熟成により乾燥させたような枯れた味わいの果実味だが、まだまだ力強く伸びがあり、しっかりと酸味とほのかな甘味とのバランスも良い味わい。甘味は熟成由来と樽由来のどちらもあり、ほのかながらしっかりと感じられるが、まだ果実味や酸味のほうが印象的。タンニンは十分に溶け込んでいてほとんど気にならない。余韻も非常に複雑で、ドライチェリーやローズ、醤油、樟脳、ホワイトチョコレートなど、バランス良く長く楽しめる。もう少し熟成したものも、若いヴィンテージも飲んでみたくなる良いワインだった。

モンテヴェトラーノ
Montevetrano
モンテヴェトラーノは、イタリア・カンパーニャ州、モンティ・ピアチェンティーニ州立公園内、サレルノ湾から数kmに位置する火山性土壌のテロワールを擁するワイナリーです。オーナーは元写真家のシルヴィア・インパラート氏で、ワイン好きの顧客との出会いからワインの世界に興味を持ち、ワイン会仲間のレンツォ・コタレッラ氏、そして彼の兄であり当時無名であった醸造家リッカルド・コタレッラ氏と共にワイン造りを始めました。ロバート・パーカー氏から「南イタリアのサッシカイア」と絶賛されたことで世界的に注目を集め、現在も進化を続けています。モンテヴェトラーノは、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、アリアニコをブレンドした赤ワインです。モンテヴェトラーノは、ガンベロロッソの最高賞トレビッキエリを18年連続で受賞するなど、常に高い評価を得ています。ブドウは、火山性土壌の畑で栽培されています。醸造においては、20日間の長いマセラシオンが行われます。熟成は、ヌヴェール、アリエ、トロンセ産のオーク材を使用した新樽(225L)で12~14ヶ月間行われ、その後リリース前に6ヶ月間の瓶内熟成を経て出荷されます。力強いながらも重すぎず、贅沢でありながら華美過ぎない、全ての要素が美しく調和したワインです。深く濃いザクロ色をしており、ブラックベリーや黒スグリなどの豊かで優しく甘い果実味と、メリハリの効いた美しい酸、豊かなタンニンがヴェルヴェットのような滑らかな舌触りと見事に調和しています。余韻まで続く魅力的な完成度の高さが、このワインの大きな特徴です。
7,980 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

温暖地の果実

加工・ドライフルーツ

花

ドライハーブ等

ミネラル

土・森の下草

焦げ臭

薬品・化学物質
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2006年
評価日:2024年12月07日