まだ熟成途上ではあるものの、熟成感はしっかりと出ていて、09年の周りのシャトーに比べると熟成の進みは早いように感じる。香りは、トップノートにマラスキーノチェリーの少し酸味も感じさせる熟成香がしっかりとあり、クレーム・ド・カシスのニュアンスも感じられる。また、マッシュルームを干したようなキノコ類の旨味成分を感じさせるようなアーシーさも特徴的。他にも西洋杉やタバコ、ドライローズ、黒土、黒鉛など、複雑味も十分にある。口に含むと、香り同様にマラスキーノチェリーを思わせる味わいで、果実味はこなれて中庸だが、酸味はしっかりと感じられ、わずかに熟成感ある甘味が感じられる。また、マッシュルームの旨味も感じさせる味わいで、余韻まで長く続く。余韻は他にもタバコのスモーキーさも程よく合わさり、心地よく長く残る。タンニンはほとんど溶け込んでいて、意識しなければ存在感がないほどで、ボディはまだ少し厚みがあるが、十分飲み頃に入っていると言える。

シャトー・ブラーヌ・カントナック
Château Brane-Cantenac
シャトー・ブラーヌ・カントナックは、ボルドー随一のエリートファミリー、リュルトン家が手がける格付け第2級のシャトーです。創立は18世紀で、1855年にメドック格付け第2級に認定されました。所有者の変遷を経て、現在はアンリ・リュルトン氏が引き継ぎ、技術改良と畑の改良により高い評価を受け続けています。広大な畑でブドウを栽培し、異なる土壌の区画ごとに収穫されたブドウは慎重に選別され、木樽やコンクリートタンク、ステンレスタンクを使い分けて発酵させられます。60〜70%の新樽率で18か月熟成され、絹のように滑らかでしなやかな味わいが特徴です。マルゴー地区の繊細さとフィネスを備え、急上昇する品質と手頃な価格で注目を集めています。
9,790 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

赤系果実

黒系果実

加工・ドライフルーツ

花

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

発酵・乳製品

ミネラル

土・森の下草

樹木

焦げ臭

スパイス

酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2023年01月15日