香りは弱めで、味わいも果実味や酸味も控えめで、意識的に飲むとポテンシャルの低いワインに感じられるが、無意識に飲んでいると、さっきまで眠っていたのにどういうことか、非常にパワフルに感じられる不思議なワイン。豊富なミネラルにオークの風味がマッチし、終盤にかけて伸びが良いのがパワフルに感じる要因だろう。香りは、グレープフルーツのフレーバーが付いた石といった印象で、かなり弱めの香り。わずかに蜂蜜のニュアンスもある程度。口に含むと、アタックは香り同様に弱く、果実味も酸味も控えめで、果実味というよりフレーバー付きの甘いミネラルの味わいといったところ。ただ、ミネラル感は心地良く、それだけでも十分満足できる。テイスティングに集中していたときはこのくらいの感想だったが、あまり吟味せずに何杯か飲んでいたところ、第一印象とは打って変わって力強い味わいに気づき驚かされた。やはり果実味や酸味は控えめなものの、中盤からのミネラルとオークの風味が相乗効果のように伸びてきて、非常にふくよかな印象をもたらしている。樽香が少しでも強過ぎていたら台無しだったであろう塩梅で、ミネラルを主役のまま引き立てる洗練された造りに感じられる。

ブルゴーニュ・ブラン
Bourgogne Blanc
ピエール・ボワッソンは、ムルソーを拠点とする新進気鋭のワイナリーです。3代目当主のピエール・ボワッソン氏は、父親のベルナール氏に加え、ムルソーの偉大なドメーヌであるコシュ・デュリの影響を強く受けています。彼のワインは、コシュ・デュリと同様に緊張感があり、還元的なスタイルで造られています。ピエール氏は畑仕事を最も重視し、ビオディナミ農法を実践しています。収量を制限し、酸度を保つために早摘みを行うなど、徹底した品質管理を行っています。醸造においては酸化を避け、白ワインは通常よりも長い18~22ヶ月熟成させます。新樽率は年々下げており、現在は平均15~30%です。「ブルゴーニュ・ブラン」は、ムルソー村にある8つの区画のブドウを使用した、レベルの高い村名ワインです。熟成は新樽比率10%で18ヶ月行います。リンゴなどのフレッシュな白い果実や柑橘系の香りに、ミネラルのニュアンスが感じられます。溌剌としてピュアな味わいは、非常にバランスが良く、エレガントなスタイルに仕上がっています。
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シャルドネ:100%
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柑橘系果実

ミネラル

蜜
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酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
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¥.$.
ヴィンテージ:2018年
評価日:2024年03月19日
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