ムルソー村の畑。ブドウを完熟させてから収穫するスタイルの生産者らしく、そのせいか新樽は使用していないものの、甘味が非常に強く、果実味と酸味が中庸なのも相まって相当甘く感じる。個人的には甘過ぎの領域に達してしまっていると感じてしまう。香りの時点では、トップノートから蜂蜜の香りをしっかりと感じるものの、果実香や花、ミネラルの香りもバランス良く感じられ、非常に華やかで魅力なのだが、味わいのバランスはよろしくない。香りは、トップノートに蜂蜜、ミドルノートにパイナップルや白桃、グーズベリーなど、やや甘味のしっかりとした果実香、スイカズラや桃の花、ラストノートに砕いた石やチョークのニュアンスが感じられる。口に含むと、アタックから蜂蜜を口にしたかのような強めの甘味を感じる味わいで、一拍置いて酸味が追いかけてきてくれるが、バランスをとるには至らない。余韻にもやはり蜂蜜の風味は残り、紅茶のような少し渋味のある風味も感じられる。

ブルゴーニュ・コート・ドール ブラン ラ・モナティーヌ
Bourgogne Côte d'Or Blanc La Monatine
ジェローム・パトリアルシュは、1900年からムルソー村で続くブドウ栽培家の家系で、2005年に5代目当主ジェローム・パトリアルシュが継承しました。2017年に醸造設備への投資が完了し、自社瓶詰めを開始した新しいドメーヌです。所有面積は合計6ヘクタールと小規模ながら、ファーストヴィンテージの2017年がミッシェル・ベタンヌ氏に取り上げられ、注目を集めました。ブルゴーニュ・コート・ドール ブラン ラ・モナティーヌは、ムルソーの優良区画「スー・ラ・ヴェル」に隣接する「ラ・モナティーヌ」のシャルドネから造られます。樹齢は約45年で、2ヘクタールの区画です。ジェローム氏は1970~80年代のムルソーのスタイルを理想としており、完熟したブドウによる、豊潤な果実味とコク、長い余韻を持つワイン造りを目指しています。栽培においては、光合成を促進させるため、リュット・レゾネを採用し、除葉にも注力しています。グリーン・ハーヴェストによる収量制限も徹底し、収穫は村で最も遅い時期に行います。収量は55hl/haです。醸造においては、除梗せず、天然酵母のみで発酵を行います。バトナージュは原則行わず、十分な酸とミネラルを保持しています。新樽は使用せず、18ヶ月間の樽熟成を行います。固定観念にとらわれず、最適なタイミングで瓶詰めを行っています。
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シャルドネ:100%
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ヴィンテージ:2019年
評価日:2024年11月26日
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