ムルソー村のブドウだけで造られたレジョナル。ブドウのポテンシャルが非常に高く、驚くほどのコストパフォーマンスを誇る。ムルソーらしく、ミネラリーなだけでなく、少しだけふくよかな印象で親しみやすいスタイル。樽香もほのかでバランスが良い。香りは、グレープフルーツやレモンの果皮をしっかりと感じつつ、蜂蜜やスイカズラのほのかに甘いニュアンスが程良いアクセントとなって、酸味一辺倒な印象でもない。また、極々わずかにハッカやメントールのような鼻に抜ける爽やかな要素もあり、少し個性的にも感じられる。口に含むと、アタックから圧倒的な果実味が感じられる。酸味も強いが、果実味の印象のほうがはるかに強い。果実味や酸味に大分隠れてはいるが、ほのかに甘味もあってバランスの良い味わい。余韻にかけては、蜂蜜に加え、わずかにカラメルのニュアンスも出てきて、熟成の早そうな印象を抱く。また、終盤からは石を溶かしたような粘性のあるミネラルの印象も強まり、アタックは果実味、終盤はミネラルを楽しめるワイン。クオリティも価格も文句の無い素晴らしいワインだった。

ブルゴーニュ・コート・ドール マルポワリエ
Bourgogne Côte d’Or Malpoiriers
ドメーヌ・ミシュロは、ムルソーに拠点を置く歴史あるドメーヌです。17世紀末からブドウ栽培を始め、7世代に渡りミシュロ家が所有しています。1960年代にベルナール・ミシュロがネゴシアン販売からドメーヌ元詰めに転換し、ムルソー産ワインの評価向上に貢献しました。現在、19ヘクタールの自社畑を所有し、数多くの1級畑も含まれています。ジャン・フランソワ・ミシュロから息子ニコラ・ムストルへと世代交代が進み、伝統を守りつつ新たな発展を続けています。ブルゴーニュ・コート・ドール マルポワリエは、ムルソー村マルポワリエの区画内で栽培されたシャルドネ100%で造られる、ムルソーのスタイルを気軽に楽しめるワインです。マルポワリエ区画は、ムルソー村の東側に位置し、粘土質石灰土壌で、下層土は砂利で構成されています。区画の面積は0.63ヘクタールです。ドメーヌでは、農薬の使用を最小限に抑えた減農薬栽培を実践しています。除草剤を使用せず、定期的な刈り込みによって土壌を管理し、ブドウの根が地中深く伸びるよう促しています。また、7月中旬頃には東向きの斜面でブドウの葉を摘み取ります(時期は年によって変動します)。魚介類、野菜、シャルキュトリ、鶏肉料理などと相性が良く、1〜5年の熟成で楽しめます。
4,840 円~
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シャルドネ:100%
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¥.$.
ヴィンテージ:2019年
評価日:2025年01月11日