カベルネ・ソーヴィニヨン100%のスーパータスカン。非常にポテンシャルもクオリティも高く、並のメドック格付けワインよりも優秀。それでいてリーズナブルでコストパフォーマンスも最高。ただ、樽香は落ち着いているものの、まだタニックで熟成感も少なく、飲み頃を迎えるまでには辛抱が必要なワイン。香りは、トップノートにクローヴや黒コショウのスパイシーさが印象的で、ミドルノートにはカシスやブラックチェリーの瑞々しい果実香もしっかり。ラストノートは、コーヒーやメントールなど。また、トリュフやミルクなど、熟成のヒントもわずかに感じられる。口に含むと、非常に滑らかな口当たりで、アタックはまずしっかりとした酸味の印象から始まり、みるみるうちに果実味が伸びてきて程良いロースト感とともに飲みごたえある濃厚な味わいを形成する。果実味や酸味に押され、甘味はまだ感じづらい。タンニンは滑らかで序盤こそ気にならないが、重みも骨格もまだ残していて、終盤は存在感がやや気になり、飲み頃とは言い難い。余韻はコーヒーに加え、ほのかな甘味のダークチョコレートの風味もあるが、序盤のインパクトとタンニンの影響もあり、余韻はそこまで長くは続かず、今後に期待したい。

オルマイア
Olmaia
コル・ドルチャは、イタリア、トスカーナ州モンタルチーノに本拠地を置く、ブルネッロの生産者の中でも最大手の一つです。モンタルチーノの南斜面に540haの広大な土地と最新設備を備えた醸造所を所有しています。「オルマイア」は、モンタルチーノ南部にある「オルマイア」という畑で栽培されたカベルネ・ソーヴィニョン100%で造られるスーパータスカンです。このワインは、1980年代初頭にカベルネ・ソーヴィニョンを植えた、当時のオーナーであるアルベルト・マローネ・チンツァーノ伯爵の革新的な精神と先見性に敬意を評して造られています。畑は海抜約350mの南~南西向きの斜面に位置し、日当たりが良く、ティレニア海からの風が吹き抜ける、水はけの良い石灰岩土壌です。ブドウは、ボルドー由来のクローンで、房はまばら、果粒は小さめです。収穫は手摘みのみで行われ、畑とセラーの選果台で最良の房のみを厳選します。50hlのステンレスタンクで発酵、約15~18日間、25℃の温度管理下でマセラシオンを実施。発酵中は1日2回のパンプオーバーと、5日目と7日目に3回のデレスタージュを行います。マロラクティック発酵もステンレスタンクで行われ、4~5月に最初の澱引きをして樽に移します。熟成は、ミディアムトーストのフレンチオーク樽(95%)とアメリカンオーク樽(5%)で18ヶ月間行われます。深みのあるルビーレッド色で、紫色の反射が見られます。熟した赤い果実やブラックベリーの香りに、赤ピーマン、バニラ、スパイス、トーストしたオーク樽のニュアンスが加わった、複雑で魅力的な香りです。味わいは、偉大なストラクチャー、ベルベットのような滑らかさ、そしてフルボディ。柔らかく熟したタンニンが、心地よいトースト香の余韻へと長く続きます。
5,882 円~
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カベルネ・ソーヴィニヨン:100%
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ヴィンテージ:2016年
評価日:2025年02月11日