サンジョベーゼ主体にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロが合計15%前後のアッサンブラージュ。サンジョベーゼらしい明るく酸のしっかりとした香りと味わいに、樽の香ばしさがアクセント程度に効いていてバランスが良い。香りは、レッドチェリーやラズベリーの赤系果実とナツメグやカルダモン、レザーなどのスパイシーさが半々といったバランスで、そこにドライローズやローズマリーのハーブ系とわずかに浅煎りのコーヒーやレモンティなどの渋いニュアンスが加わり、個性的な複雑味を見せる。口に含むと、香りの印象どおりの味わいで、赤系果実の溌剌とした酸味が特徴的な味わいから始まり、中盤から余韻にかけては、浅煎りコーヒーやレモンティの樽由来の風味へと変わっていく。タンニンは軽めで中盤まではまったく気にならないが、終盤にかけてはサンジョベーゼらしい収斂感が感じられ、やや引っかかりを覚える。熟成感もほとんどないので、まだまだ寝かせていてもよいワイン。

トリオーネ
Torrione
ペトローロは、イタリアのトスカーナ州、ヴァルダルノ・ディ・ソープラに位置するワイナリーです。1948年にルチア・サンジュスト氏によって設立されました。現在は彼女の息子であるルカ・サンジュスト氏がオーナーを務め、栽培、醸造、経営、マーケティングの全てに携わっています。彼は、ルネッサンス期のイタリア美術史の博士号を持ち、画家としての未来を嘱望されていましたが、祖父の死後、母の説得でワイナリーを引き継ぎました。その後、サッシカイアやモンテヴェルティーネなどのトスカーナのワイナリーや、ヴュー・シャトー・セルタンやシャトー・レグリーズ・クリネといったボルドー右岸のシャトーで修行を積みました。また、かつては「カーゼ・バッセ」や「モンテヴェルティーネ」、「ポッジョ・ディ・ソット」などでコンサルタントを務めた、イタリアワイン界の巨匠ジュリオ・ガンベッリ氏の協力を得ていました。「トリオーネ」は、ペトローロのオーナー、ルカ氏がトスカーナへの想いを込め、最も力を入れて造る看板ワインです。ヴァルダルノ・ディ・ソープラ DOCに格付けされています。1988年にガンベッリ氏の協力のもと、初リリースされました。サンジョヴェーゼを主体に、メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされています。サンジョヴェーゼは1970年代に植えられたものを含め、ペトローロが所有する様々な畑から厳選されたブドウを使用しています。カベルネ・ソーヴィニヨンは、年によってブレンド比率が変わります。「トリオーネ」は、手摘みで収穫され、選果台で厳しく選別されたブドウを使用しています。天然酵母のみを使用し、グレーズドコンクリートタンクで発酵させます。マロラクティック発酵は木樽で行い、その後、コンクリートタンク、40ヘクトリットルのフレンチオーク樽、トノー樽、バリック樽で15〜18ヶ月熟成させます。カシスやコーヒー、ヴァニラのような甘く香ばしい風味があり、滑らかなタンニンを持ちながらフレッシュで凝縮感のある果実味が印象的です。
3,557 円~
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赤系果実

花

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

動物系

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スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
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¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2025年01月28日