樽が効いていてかなり甘味とロースト感が強いが、上品さもあり洗練された個性に感じられる。高級スイーツを食している感覚で面白く、通常はこのくらい甘味が強い白は好みではないが、このワインなら別。香りは、トップノートからクリームチーズやカスタードクリームなど、熟成香ともとれる甘いノートがはっきりと感じられ、ミドルノートからラストノートにかけても焼きリンゴやベイクドスパイスなど、樽香を感じさせるアロマ。口に含むと、アタックから強い甘味が印象的で、果実味もしっかりで果実味由来の甘味もあるが、やはり樽由来の甘味のインパクトが強い。酸味は甘味のせいか穏やかで、バランスとしてはやや甘すぎると感じそうだが、上品な甘さなため、くどさが無く、強度ほど甘すぎる印象はない。ミネラルも豊富だが、とろみのあるものではなく、パリッとしたミネラルでボディもミディアム程度なのもくどさを感じないポイントだろう。余韻が殊更に上品で、ホイップクリームを乗せたプリンのように、カラメルの香ばしさとカスタードクリームの甘さが調和し、見事なバランス。さらにコーヒーの風味もあり、スイーツを食べながらコーヒーを飲んでいるような贅沢な気分を味わえる。
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ ラ・モンターニュ ブラン
Bourgogne Hautes-Côtes-de-Nuits La Montagne Blanc
フィリップ・ガヴィネは、ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置く5代続く家族経営のドメーヌです。DRCとも縁の深い歴史ある家系に生まれた現当主フィリップは、自然環境を重視したワイン造りを実践し、除草剤の使用を廃止したほか、環境認証HVEの最高レベルも取得しています。ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ ラ・モンターニュ ブランは、その名の通り「山」を意味する、ニュイ・サン・ジョルジュ西部の高地に位置する特別な区画のシャルドネ100%で造られます。畑は標高300〜400mの冷涼な場所にあり、ジュラ紀石灰岩を基盤とする小石の多い土壌が、ワインに優れたミネラルとエネルギーを与えています。醸造においては、手摘みで収穫したブドウを厳しく選果し、100%除梗します。天然酵母のみを使用し、ステンレスタンクと樽を併用しながら低温で丁寧に発酵させます。その後、新樽を20%使用したフレンチオークで約12〜14ヶ月間熟成。定期的な攪拌(バトナージュ)により、ワインに厚みと複雑味をもたらしています。その結果、シャブリを思わせるフレッシュな柑橘系のアロマ、豊かなミネラル感、そして厚みのある果実味が見事に調和した、エネルギーに満ちた白ワインが生まれます。
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シャルドネ:100%
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加工・ドライフルーツ
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渋味
余韻の
長さ
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ヴィンテージ:2019年
評価日:2025年10月10日
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