樽がかなり強めに効いていて、それに負けないブドウのポテンシャルがあり、グレートヴィンテージらしいフルボディの熟成向きのワイン。ファーストラベルと言われても驚かないレベルだが、若干熟成の気配がありながら、タンニンはあまり溶け込んでいなくて重々しく、ピーク時にもタンニンが気になる仕上がりになりそうなのが唯一の懸念点。香りは少しの荒々しさと少しの熟成感が感じられる熟成の入り口といった頃合いを感じさせ、トップノートになめし革と黒鉛の重々しいノートとチョコレートやバニラの甘いノートが混在し、カシスやバラ、モカ、乾いた土など、複雑味も十分にある。口に含むと、アタックから果実味、ロースト感、フルボディの三点セットで非常にパワフルな味わい。ただ、荒々しさは少なく、樽由来の甘味の他にも、若干の熟した甘味も感じられ、酸味も穏やかになっている。タンニンはかなり重く、ザラつきも感じられ、熟成の進みに対しては浮いてしまっている。余韻も長く、モカやチョコレートの風味とともに、わずかに醤油のニュアンスもある。

ラ・シレーヌ・ド・ジスクール
La Sirène de Giscours
メドック格付け第3級シャトー・ジスクールのセカンドワインである「ラ・シレーヌ・ド・ジスクール」は、ファーストと同じ畑から若い樹齢のブドウを使用して造られます。マルゴー村の穏やかな気候で育ったブドウから生まれるこのワインは、樽での熟成を経て繊細なタンニンとエレガンスを備えています。シャトー・ジスクールは広大な敷地を持ち、歴史は1330年代にまで遡ると言われます。その歴史に甘んじることなく、オーガニック農法や厳格な選果を取り入れるなど、オーナーの投資により品質向上を続けています。ファーストに比べ生産量は少ないものの、早くから楽しめる親しみやすいスタイルが特徴で、ファーストと同じ土壌や醸造方法から生まれた贅沢なワインです。
4,983 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

赤系果実

黒系果実

加工・ドライフルーツ

花

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

土・森の下草

動物系

樹木

焦げ臭

スパイス

酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2023年10月31日