樽が控えめで、ピノ・ノワール主体なのが良く分かるロゼシャンパーニュ。香りは、ラズベリーやストロベリーの赤系果実がしっかりと主張し、スイカズラやタイムの爽やかなノートも心地よい。樽香は穏やかで、トースト感の少ないブリオッシュや蜂蜜のノートがニュアンス程度に感じられる。口に含むと、アタックはしっかりと果実味と酸味の赤系果実の味わいで、中盤から蜂蜜っぽい甘味がほのかながら広がっていく。果実味は余韻まで伸び、香り同様に主張しすぎないブリオッシュや蜂蜜の風味も合わさり、驚くほど長く続く心地よい余韻を形成する。樽頼みでなく、ロゼらしさがしっかりと出た良質なシャンパーニュ。

ファス・ノール ロゼ N.V.
Face Nord Rosé N.V.
ペユ・シモネは、シャンパーニュ地方最高峰のピノ・ノワールを生み出すグランクリュ、ヴェルズネイに本拠地を構える歴史ある家族経営のメゾンです。4代目当主ダヴィッド・ペユ氏は、ヴェルズネイ村の栽培組合会長も務めています。同メゾンは、長年にわたりクリュッグに高品質なブドウを供給してきた実績を持ち、その品質へのこだわりは揺るぎません。ペユ・シモネのワインは、すべてグランクリュのブドウのみを使用し、中でも「ファス・ノール ロゼ」はモンターニュ・ド・ランス北側、ヴェルズネイの北東向きの斜面で栽培されたピノ・ノワールを主体に造られます。このロゼ・シャンパーニュには、ヴェルズネイ産の赤ワインが6〜8%加えられ、ピノ・ノワールの芳醇な魅力が最大限に表現されています。9ヘクタールの所有畑のうち、6ヘクタールは元詰め用としており、細部にまでこだわり抜いたワイン造りが行われています。ダヴィッド・ペユ氏はブルゴーニュで醸造を学び、ブルゴーニュの生産者からバリックを購入するなど、土地の個性を最大限に引き出すための努力を惜しみません。また、環境への配慮も高く、2008年からは一部の畑でビオロジック栽培を開始しています。「ファス・ノール ロゼ」は、繊細さと力強さを兼ね備えたエレガントなスタイルが特徴です。マロラクティック発酵を行わないことで、ヴェルズネイのテロワールを反映した綺麗な酸味とミネラルを表現しています。また、ノン・ヴィンテージでも法定期間以上の瓶内熟成を経てリリースされるため、絶妙なバランスと複雑な味わいが生まれます。
7,260 円~
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ヴィンテージ:N.V.
評価日:2024年08月24日