メゾンとはいえ、ルロワにしてはお安めなだけあってか、クオリティも普通で、むしろコストパフォーマンスが悪いくらい。香りは個性的で魅力的だが、味わいはブドウのポテンシャルが感じられず、肩透かしをくらったような感覚になる。香りは、洋梨やグーズベリーの甘い果実香を主体に、蜜蝋やワックスのオイリーさや菩提樹の花の爽やかな華やかさ、そしてわずかにカスタードクリームのような熟成香があり、バランスも良く複雑味もある魅力的なアロマ。口に含むと、アタックはとろみを感じるほどのオイリーで分厚いボディの印象が強く、逆に言うとそれ以外に印象的なものがなく、果実味は中庸からやや弱め、酸味も中庸で、熟した凝縮感と甘味が出てきているおかげで辛うじて水っぽくはないくらいの味わい。また、終盤にかけては、茶葉のような渋味を感じさせる雑味もあり、若干クオリティも気になるところ。余韻は蜜蝋のニュアンスがあるが、強くはなく長くも続かない。

マコン・ヴィラージュ
Mâcon-Villages
メゾン・ルロワは、1868年にブルゴーニュ地方のオーセイ・デュレス村でネゴシアンとして創業した、数あるブルゴーニュのワイン生産者の中でもトップブランドと称される名門ワイナリーです。現当主は、天才醸造家としても知られるマダム・ラルー・ビーズ・ルロワであり、ブルゴーニュ随一のテイスティング能力を持つことでも有名です。彼女は1991年にドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(D.R.C)の経営者の職を離れ、ドメーヌ・ルロワおよびメゾン・ルロワの運営に注力し、今日の「超一流」と言われる名声を築きました。「ワインの個性は土地が決定するもの」という考えの下、畑の個性を最大限に表現するワイン造りを追求し、驚くほどの低収量を貫き、ブルゴーニュで最も早くビオディナミを導入しました。このマコン・ヴィラージュは、メゾン・ルロワが誇るワインのひとつで、マダム・ルロワの厳しいテイスティングをクリアした良質のワインだけを、飲み頃になるまで自社セラーで熟成させたコレクションです。近年、注目と人気が高まるマコンのブドウから生み出され、ブルゴーニュらしい輪郭のくっきりとしたエレガンスや華やかさが堪能できる上質な仕上がりです。熟した果実の豊かな味わいと引き締まった酸味との調和が美しく、力強い余韻が続く凝縮感のあるスタイルです。ピーチやアプリコット、パイナップルのアロマに、ナッツやバター、蜂蜜の濃密なニュアンスが重なる厚みのある香りが立ち上ります。引き締まった酸味が印象的で、甘やかな果実の風味が口いっぱいに広がります。ボリューミーな味わいながら、熟成を経て調和の取れたまとまりのある味わいで、長く複雑な余韻を楽しめます。
12,650 円~
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シャルドネ:100%
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ヴィンテージ:2017年
評価日:2025年02月02日