コレッツィオーネ ヴァルポリチェッラ・リパッソ
Collezione Valpolicella Ripasso
1857年、ヴェローナに設立されたベルターニ社は、高品質ワイン生産者として名高いワイナリーです。創業者のベルターニ兄弟は、ブルゴーニュ地方への亡命中に、農学博士グイヨー氏から先進的な畑の管理方法を学びました。帰国後、その知識と経験を活かし、画期的な辛口ワイン「セッコ・ベルターニ」をリリースし、イタリアワインの品質の高さを世界に示しました。その功績はサヴォイア王家から紋章の使用を許可されるほど高く評価され、現在も「セッコ・ベルターニ」のラベルに紋章が記されています。近年では、ガンベロロッソ2023年度版でワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、その実力は高く評価され続けています。ベルターニ・コレッツィオーネ・ヴァルポリチェッラ・リパッソは、コルヴィーナを主体に、ロンディネッラをブレンドして造られる赤ワインです。このワインは、アマローネのセカンドワインに位置付けられ、「リパッソ」という伝統的な製法を用いて造られています。リパッソとは、「元に戻す」という意味で、発酵を終えたアマローネの澱の上にヴァルポリチェッラを入れ、さらに2週間ほど発酵させる方法です。これにより、ワインはアマローネの搾り粕に残る香気成分を吸収し、複雑さと深みを増します。その後、アマローネと同じようにオーク樽で熟成されます。プラム、チェリー、ブラックベリーの華やかな香りと、微かに甘いスパイスやチョコレートのニュアンスが広がり、アマローネを彷彿とさせる味わいを持ちます。赤い果実やリコリスの風味も豊かで、余韻に漂うスパイス香が特徴です。
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