今はベレール・モナンジュと名前を変えたベレール。完全に熟成しきった状態でもうすぐピークアウトする良いタイミングで開けられた。97年はオフヴィンテージということもあり、力強さはなくブルゴーニュのようなエレガントなスタイル。香りは、ドライイチジクを中心に、ドライローズやポプリ、和風出汁。また、バニラや、時間が経つと黒糖の甘いニュアンスも比較的しっかりと感じられる。口に含むと、やはり枯れ切っていて、果実味も酸味も完全に引いているが、弱々しくもバランスしていて、スカスカな印象は受けない。消え行く最後の一瞬を味わうようなワインで、どことなく郷愁を感じる。こういう体験ができるのもワインの醍醐味だと思えた一本だった。

シャトー・ベレール・モナンジュ
Château Bélair-Monange
シャトー・ベレール・モナンジュは、ボルドー右岸のサン・テミリオン地区に位置するワイナリーです。1850年のサン・テミリオン格付けでは特級のトップに認定され、その後も約50年間その地位を維持していました。現在は、ペトリュスなどボルドー右岸を代表するシャトーを手掛けるジャン・ピエール・ムエックス社が所有し、2008年からはクリスチャン・ムエックス氏によるマネージメントの下、新たなラベルでリリースされています。ベレール・モナンジュの畑は、サン・テミリオンで最も標高の高い丘(標高88m)に位置し、日照条件に恵まれた素晴らしいテロワールを誇ります。これは、サン・テミリオンの最上と名高いオーゾンヌの畑よりも高い位置にあり、ムエックス氏も「オーゾンヌ以上のワインができる」と語るほどのポテンシャルを秘めています。ワインは長期熟成に適したスタイルで、力強いタンニンと豊かなミネラル、そしてエレガントな余韻が特徴です。プラムやブラックカラントなどの果実のアロマに加え、スパイスやシガーのニュアンスも感じられます。評論家からも高い評価を受けており、サン・テミリオンの新たなスターとして注目を集めています。
19,800 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

赤系果実

黒系果実

加工・ドライフルーツ

花

ドライハーブ等

発酵・乳製品

ミネラル

土・森の下草

動物系

樹木

焦げ臭

スパイス

酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:1997年
評価日:2021年03月27日