セカンドとは思えないクオリティと、長期熟成向けの造りで、10年寝かせてもまだまだタニックで飲み頃に入っていない。荒々しさは少ないものの、ロースト感も強く、非常にパワフルなワイン。香りは複雑で、マラスキーノチェリーやブラックベリーの果実香は少しリキュール感が出てきている。スー・ボワやマッシュルームの右岸らしいアーシーさやブラックフォレストケーキやバニラ、アーモンドなどの樽香に、ポプリの落ち着きのある華やかさも感じられる。口に含むと、アタックからパワフルな果実味と酸味、ほのかながらしっかりと感じられる甘味のバランスが良く、終盤までそのバランスを保った完成度の高い味わいが楽しめるが、タンニンが重く収斂感もあり、終盤から余韻にかけてはロースト感も強まって、少し荒々しく、まだ飲み頃ではないという印象が強い。余韻は非常に長く、エスプレッソやタバコのスモーキーさを中心に、プルーンやブラックフォレストケーキなど、アタックから続く味わいもロースト感に負けじと長く残る。

アノンス・ド・ベレール・モナンジュ
Annonce de Bélair-Monange
シャトー・ベレール・モナンジュは、ボルドー地方サン・テミリオンの丘陵地帯に位置するシャトーです。ペトリュスやドミナスなどを手掛けるムエックス社が所有し、かの有名なシャトー・オーゾンヌよりも日照条件に恵まれた最高のテロワールを誇ります。19世紀にはサン・テミリオン第1級に格付けされ、現在も高い評価を受けています。「アノンス・ド・ベレール・モナンジュ」は、シャトー・ベレール・モナンジュのセカンドラベルです。ファーストワインと同じ区画の平均樹齢25年のブドウを手摘みで収穫し、ファーストとほぼ同じ醸造方法で造られます。温度管理されたコンクリートタンクとステンレスタンクで発酵した後、新樽比率30%のフレンチオーク樽で16ヶ月熟成されます。熟した果実味と複雑でコクのある風味、長い余韻が楽しめるワインです。
11,319 円~
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ヴィンテージ:2015年
評価日:2025年05月03日