樽香はまだ少し荒々しさを残しているが大分落ち着き、タンニンも馴染んできていてそろそろ飲み頃を迎える頃合い。ブドウのポテンシャルも十分で、金額以上のクオリティと言える。香りは、トップノートにわずかにバタリーなニュアンスがあって多少の荒々しさを感じさせるが、主体はカシスやブルーベリーの果実香と黒コショウやコーヒー、タバコの樽香。他にも西洋杉やメントールなど左岸のカベルネらしい香りも感じられる。口に含むと、アタックは充実した果実味と酸味が感じられ、しっかりとブドウのポテンシャルを感じられる。果実味は伸びもあって余韻までブルーベリーの風味は残るものの、アタックの強度はすぐに失われる印象があり、アタックで感じた満足度が持続しないのは惜しいところ。甘味はほとんどなく、タンニンは少しざらつく程度でヴィンテージにしては比較的馴染んでいると言える。余韻はブルーベリー、コーヒー、タバコとバランスは良いが、あまり長くは続かず、それも惜しいところ。惜しい点はあるが金額以上のワインであることは間違いない。
シャトー・ポタンサック
Château Potensac
シャトー・ポタンサックは、フランス・ボルドー地方のメドック地区、オー・メドックのポタンサック村に位置するワイナリーです。1855年のメドック格付けでは第2級に格付けされたシャトー・レオヴィル・ラス・カーズのオーナーであるデュロン家が所有しており、ラス・カーズと同じ醸造チームによってワインが造られています。そのため、メドック格付けシャトーに匹敵する品質でありながら、良心的な価格で提供されている点が魅力です。84ヘクタールに及ぶ畑は、粘土と砂利の層に覆われた石灰岩土壌が広がり、サン・テステフのアペラシオンと似た特徴を持ちます。ブドウの平均樹齢は38年と高く、中には樹齢80年の古木も存在します。かつてはカベルネ・ソーヴィニヨンが主体でしたが、近年はメルロの比率が高まり、力強く堅牢なスタイルから、より親しみやすくエレガントなスタイルへと進化を遂げています。ワイン評論家のロバート・パーカー氏やデキャンター誌などから、「メドック格付けレベル」「大いに購入の価値がある」と称賛されており、ボルドー愛好家から高い支持を得ています。
3,540 円~
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ヴィンテージ:2016年
評価日:2024年04月15日