まだ若いので仕方ないことだが、非常に荒々しく樽香も強烈で、タンニンは気にならないがとても早飲みできる造りではない。強烈な酸味を伴う果実味と樽の効きは、長期熟成を見据えればマッチしているが、途中経過を楽しめなさそうなので、ケース買いは勇気がいる。香りは、タバコやタールのスモーキーさとナツメグの強いスパイシーさが特徴的で、ブルーベリーやブラックベリーの果実香もあるが、他の要素は感じにくいほど樽香に占められている。口に含むと、アタックから強烈な酸味があり、果実味も強いが脆く、合わせる料理によっては酸味しか感じられなくなってしまう。終盤は石灰質なミネラルがまろやかさを加えてくれるが、中盤までの印象を覆すまでには至らない。余韻はタバコのスモーキーさがしっかりと残る。タンニンは、1本飲むと流石に舌に堆積した感覚がわずかにあるが、滑らかで収斂感もなく、基本的には気にならない。ただ、やはりまだ樽香が強く、テロワールも感じづらいので、早飲みには向かない。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
Brunello di Montalcino
テヌータ・イル・ポッジョーネは、19世紀末に創設され、フィレンツェの丘陵地帯に位置する歴史あるワイナリーです。創設者ラヴィニオ・フランチェスキは、サンジョヴェーゼの可能性を見抜き、最新技術を導入したことで知られます。600ヘクタールの敷地には、125ヘクタールのブドウ畑や70ヘクタールのオリーブ畑が広がります。基本理念はブドウの細心の注意と努力であり、研究開発への投資やグリーンハーベストを通じて品質向上に努めています。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはサンジョヴェーゼ種100%で手摘み収穫。温度管理下で発酵し、フレンチオーク樽で3年間熟成、その後瓶熟成されます。深いルビー色と鮮烈な赤い果実の香り、滑らかなタンニンとバランスの取れた風味が特徴です。
6,200 円~
生産地
タイプ
品種
サンジョベーゼ:100%
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アロマチャート
アロマの詳細

柑橘系果実

赤系果実

黒系果実

花

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

土・森の下草

動物系

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2022年09月07日
香りは力強く、抜栓するとグラスに注ぐ前から複雑なアロマが香ってくる。ブラックチェリーやブラックプラムなど、サンジョベーゼらしい酸味の乗った果実の香りに、生肉やレザーなどの動物性の香り、バラや牡丹の濃厚な花の香り、ローリエ、コショウなど、非常に複雑で香りだけでも楽しめる。口に含むと、果実味が強く、余韻までブラックチェリーの果実味がしっかり残るほどで、酸味も強めだがバランスが取れている。タンニンはこなれていて強くなく、ミディアムボディのエレガントなスタイル。余韻はチョーキーなミネラルと果実味が残り、比較的長い。

¥.$.
ヴィンテージ:2014年
評価日:2021年01月29日