エレガントな造りだが、果実味の伸びが良く、程々に樽も効いていて複雑味もあって満足度の高いロッソ。タンニンも軽やかで終盤までまったく気にならないが、収斂感は強く、ロッソにしても早飲みには向かないタイプだと思う。香りも樽香は強すぎはしないが、少し荒っぽさがあり、もう少し馴染んでからのほうが楽しめそう。香りは、ブルーベリーやラズベリーのしっかりと主張のあるベリー系果実にホイップクリームを添えたようなかすかな甘味のニュアンスが伴い、スミレの花の香りもしっかりと感じられる。樽由来の香りも多く、ベイリーフ、なめし革、接着剤、白胡椒など、現時点では少しだけ刺々しくも感じられる。口に含むと、透明感を感じる瑞々しいアタックで、果実味は中庸ながら非常に伸びが良く、ほのかな甘味、しっかりめの酸味、軽やかなタンニンのライト寄りのボディで非常にエレガントな味わい。余韻には石灰質なミネラルがわずかに感じられつつ、タバコのようなスモーキーなニュアンスも感じられるが、最後は収斂感がぐっと高まり、飲んだ後の印象はほとんど収斂感しか残らない。せめて後3年は待ってから再度飲みたい。

ロッソ・ディ・モンタルチーノ
Rosso di Montalcino
ポッジョ・ディ・ソットは、1989年に設立された新進のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ生産者でありながら、ブルゴーニュのアンリ・ジャイエ氏やイタリアのジャコモ・タスキ氏と並び称される名醸造家、故ジュリオ・ガンベッリ氏をエノロゴに迎え、短期間のうちに古典派ブルネッロの代表格に登りつめました。ロッソ・ディ・モンタルチーノは通常、若樹のブドウやブルネッロに使用しなかったブドウで造られるセカンドラベル的存在ですが、ポッジョ・ディ・ソットの場合は、ブルネッロと同じく厳選されたブドウを使い、熟成に関してもブルネッロの法定熟成期間と同じく2年間の樽熟成を施します。そのままワイナリーで熟成を続ければ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとして販売できるところ、早くリリースするためにロッソ・ディ・モンタルチーノとして販売しています。凝縮感や深みがしっかりとあり、熟成ポテンシャルのあるロッソ・ディ・モンタルチーノです。
10,648 円~
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サンジョベーゼ:100%
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ヴィンテージ:2016年
評価日:2022年05月18日