まだまだ真価を発揮していないが、味わいの果実味というか旨味の伸びが他のワインとは一線を画すものがあり、ポテンシャルの高さは窺い知れる。香りは、強くはないがココアパウダーと乾いた土のパウダー感のある香りが特徴的で、ブラックベリーやブラックプラム、バラ、コーヒー、黒胡椒などもバランス良く感じられる。ただ、期待値からするとやや複雑味には欠け、まだまだ開けるには早すぎる。口に含むと、アタックはややインパクトに欠けるように思えるが、それも束の間、次の瞬間には旨味が溢れてきて魅了される味わいになる。ロースト感もまだ強く、タンニンも重くフルボディなワインだが、滑らかさがまろやかさを感じさせ、そのクオリティの高さが今でも十分に美味しく感じさせてくれる。余韻にかけてはイチジクのようなやや熟成感のある風味もわずかながら感じられ、他にもココアパウダーやコーヒーなど、複雑味のある余韻が長く楽しめる。いずれにしても今開けてしまうにはもったいないと思える長期熟成向きのワイン。

パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
Pavillon Rouge du Château Margaux
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーは、ボルドー5大シャトーの一つ、シャトー・マルゴーのセカンドラベルで、シャトー・マルゴーの持つエレガントで女性的な印象を感じ取れるワインです。シャトー・マルゴーに比べてメルロの比率がやや高く、肉付きが良く柔らかなスタイルが特徴です。シャトー・マルゴーと異なる点として、ブドウの樹齢は平均15年前後で、新樽比率は50%に抑えられ、熟成期間も3、4ヶ月短くなりますが、シャトー・マルゴーとまったく同じ製法で造られ、そのこだわりはしっかりと引き継がれています。ロバート・パーカー氏も「消費者の注目を引くに値する」と高く評価し、セカンドラベルながらも他の格付けシャトーに匹敵する品質を誇ります。
15,475 円~
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アロマの詳細

赤系果実

黒系果実

加工・ドライフルーツ

花

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

発酵・乳製品

ミネラル

土・森の下草

動物系

樹木

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2010年
評価日:2023年03月31日