樽の使い方が洗練された印象で、09年などのグレートヴィンテージよりも格段にクオリティが上がった気がする。非常に滑らかかつまろやかで、若いタンニンも然程気にならなず、心地良い口当たりが魅力的。また、17年ヴィンテージの中では、ブドウ自体のポテンシャルも悪くなく、非常にバランスの良いコストパフォーマンスの高いワイン。香りは、トップノートにチョコレートとアーモンド、黒コショウの程よく香ばしい樽香があり、ミドルノートには瑞々しいカシスやミントなど、カベルネらしさが感じられ、ラストノートにはバラの華やかな香りもあり、まだ少しだけ樽香の荒々しさが残っているが、まとまりのある魅力的なアロマ。口に含むと、アタックから終盤まで果実味と酸味のバランスが良く、中盤はややタンニンの重みが感じられるが、すぐに滑らかさやまろやかさの印象が台頭し、後半はそのクオリティの高さに驚かされる。香り同様、ロースト感はまだ少し荒々しくも感じられ、タンニンが馴染むのも含め、もう数年だけ寝かせれば早飲みにも適した状態になると思う。余韻は非常にまろやかなコーヒーといったところで心地良く長く続く。
シャトー・ソシアンド・マレ
Château Sociando-Mallet
シャトー・ソシアンド・マレはフランスで人気のあるワインで、メドックの格付けが見直されれば3級以上に上がるだろうと言われる非常に高い評価を受けるシャトーです。クリュ・ブルジョア格付けではかつてトップシャトーとされましたが、「格付けシャトーでもブルジョワシャトーでもなく、ソシアンド・マレである」として、2003年から格付けを返上しました。品質の秘訣は優れた畑条件と伝統的な製法にあり、少なくとも樹齢15年以上の樹のブドウのみから造られるワインは色濃く、タンニンが強く、寝かせて楽しむことができるボルドーワインらしいワインになります。ソシアンド・マレは、タイユヴァンやロブションなど多くのレストランでサーブされ、フランス国内で高い評価を受けています。シャトーはクリュ・ブルジョワの格付けに納得せず、独自のポジションを貫いており、通好みのワインとして愛されています。
5,500 円~
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ユーザーコメント
¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2025年07月10日
まだ熟成途上で香りも閉じていて眠っている状態。個人的に一番好みではないタイミングで開けてしまった。もう3年早く開けるか、もう3年寝かせると良さそう。そこまでの熟成ポテンシャルは感じない。香りは、ブラックベリーや煮詰めたブルーベリーなどのベリー系果実、乾いた土やアーモンドパウダーのような粉っぽいニュアンス、ミントの香りはしっかりとあり、ダークチョコレートのほのかな甘さも感じられる。口に含むと、冷たさや鋭さ、軽さを感じるアタックで、アタックからしてタンニンが完全に溶け込んでいるのが分かる。果実味も穏やかなになっているが、酸味はまだ強く、熟成特有の甘味もあまり感じられず、現状はバランスが悪く感じる。
¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2022年04月07日