クオリティは問題無いが、ポテンシャルが低く、個性も弱いため、極々平凡なワイン。強いて言えば、金額が安めてばあるが、グレートヴィンテージらしさもプルミエ・クリュらしさも感じられないため、リーズナブルとも言い難い。香りは、トップノートにヘーゼルナッツのほのかな香ばしさと石灰のミルキーなミネラルがありつつ、主体はレモンやグレープフルーツなどの柑橘系果実の果皮の香り。口に含むと、香りの印象どおり柑橘系のスッキリとした味わいと爽やかな酸味が感じられるが、果実味がやや弱めで酸味に押されており、少し水っぽい印象を受ける。終盤にかけては樽由来の風味が強まり、ヘーゼルナッツやバニラのふくよかな甘味のある余韻が非常に長く続く。樽も効かせすぎではなく程良く、これ以上和らげたら何の風味も無くなってしまいそうで、とにかく果実味が足らないことだけが残念。

サン・トーバン プルミエ・クリュ シュール・ル・サンティエ・デュ・クル ブラン
Saint-Aubin 1er Cru Sur le Sentier du Clou Blanc
ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィスは、ブルゴーニュ地方コート・ドールのサン・トーバン村に本拠を置き、1885年から5世代にわたりワイン造りを続ける家族経営の生産者です。かつては1haに満たない小規模農家でしたが、1960年代以降に畑を拡大し、現在はブルゴーニュの24村に合計70haの自社畑を所有。サン・トーバンAOCの発展にも大きく貢献してきました。5代目となるセバスティアン氏とマテュー氏の兄弟がドメーヌの中心となり、土壌と自然に敬意を払った、果実のピュアさを追求するワイン造りを実践しています。ネゴシアンとしても活動し、その生産量は100万本を超え、世界中で高く評価されています。サン・トーバン プルミエ・クリュ シュール・ル・サンティエ・デュ・クル ブランは、このドメーヌが手掛けるプルミエ・クリュの白ワインです。石灰質土壌で育つシャルドネを用い、ブルゴーニュの伝統的な醸造方法で造られます。熟成は新樽を使用し、8ヶ月から18ヶ月かけて行われますが、その期間や新樽の比率は、テロワールやブドウの品質に応じて丁寧に調整されるのが特徴です。このワインは、凝縮した白い果実や白い花の香りを持ち、エレガントなフレッシュさと過度ではない豊かな滑らかさが見事に調和しています。非常にリッチな味わいでありながら、口中で流れるような心地よさも併せ持ち、余韻には繊細な塩味が感じられます。7〜8年の熟成ポテンシャルを秘めています。
在庫なし
生産地
タイプ
品種
シャルドネ:100%
あなたの評価
テイスティングノート
1件の評価を集計
アロマチャート
アロマの詳細

柑橘系果実

ミネラル

ナッツ
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2025年05月09日
購入する
在庫がありません