サン・トーバン プルミエ・クリュ レ・ピタンジュレ
Saint-Aubin 1er Cru Les Pitangerets
ジャック・カリヨンは、1520年にピュリニー・モンラッシェでブドウ栽培を始めたジョアン・カリヨンを起源とする歴史あるドメーヌです。その後、1981年に設立されたルイ・カリヨン・エ・フィスを経て、2010年に当主ルイ氏の引退に伴い、息子のジャック氏が新たに設立しました。現在、特級畑ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェを含む5.25ヘクタールの畑を所有しています。サン・トーバン プルミエ・クリュ レ・ピタンジュレは、このドメーヌが手掛ける唯一の赤ワインです。シャサーニュ・モンラッシェに隣接する一級畑レ・ピタンジュレで収穫されたブドウを使用しています。ブドウ栽培においては、リュット・レゾネ農法を採用し、ボルドー液の使用を最小限に抑え、除草剤は一切使用していません。樹齢40～50年の古樹が多く、収量制限のため短梢剪定を行い、樹の高さを揃えるなど、人の手による丹念な畑仕事を行っています。また、春と秋の年2回、表土付近の根を切ることで、中心となる根が地中深くに伸びるように促しています。収穫は、糖度と酸度のバランスを見極め、100%手摘みで行います。醸造においては、空圧式プレス機で圧搾後、バトナージュを行いながら澱と共に1年以上熟成させます。新樽比率は15～20%と低く抑え、果実の風味を大切にしています。その後、ステンレスタンクで6ヶ月熟成させ、清澄、ろ過を最小限に留めて瓶詰めされます。こうして造られるワインは、赤系果実のアロマを持ち、しなやかで優美な味わいが特徴です。
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ピノ・ノワール：100%
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