ブラックチェリーやプラムの酸味のある黒系果実、ディルやユーカリの少し青臭さもあるハーブ、そして黒胡椒の香り。味わいもやや酸味が際立っている印象だが、果実味やタンニンの強さのおかげかそこまでバランスを崩していない。逆に酸味がないと重々しいワインになりそう。余韻には石灰のような柔らかなミネラルが少し。二日目は香りにはあまり変化がなく、味わいは少しジャミーな印象になった。

ベヌアーラ
Benuara
クズマーノは、シチリアで2000年に創業したワイナリーです。元々はバルクワインの生産者でしたが、現オーナーであるアルベルトとディエゴ兄弟が品質重視のワイン造りを志向し、自社でのボトル詰めを開始しました。彼らはシチリアの多様なテロワールに着目し、「シチリアは島でなく大陸」という考えのもと、5つの異なる土地でそれぞれの個性を生かしたワインを生産しています。ベアヌーラは、そんなクズマーノのベストセラーワインのひとつ。シチリア北西部「プレスティ・エ・ペーニ」の畑で栽培されたネロ・ダーヴォラとシラーをブレンドして造られます。粘土質の土壌はシラーの栽培に適しており、凝縮感とフレッシュさを備えた果実味豊かな味わいが特徴です。シチリアらしい力強く骨格のあるスタイルながら、親しみやすく幅広い層に支持されています。醸造はステンレスタンクが主体で、一部を大樽で熟成させることで、果実味と樽のニュアンスが調和した複雑な味わいが生まれます。
2,200 円~
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ヴィンテージ:2017年
評価日:2021年03月01日