10年程の熟成で落ち着いた雰囲気だが、タンニンは重めで、収斂感は無いが舌に堆積する感覚があり、まだ飲み頃とは言えない。複雑味もあって熟成ポテンシャルも感じられ、村名であることや金額を鑑みてもお買い得なワインだと思う。香りは、トップノートに黒胡椒のようなスパイシーさがあり、接着剤やメントールの鼻に抜ける香りも程よくアクセント程度に感じられ、トップノートから個性的な印象を与えられ、興味をそそられる。他にもブラックチェリーやストロベリーのやや重めのトーンの果実香や石灰、なめし革など、全体的に主張のはっきりとした香り。口に含むと、アタックは軽やかで穏やかな果実味と酸味が感じられ、タンニンも滑らかでほとんど感じないが、一口飲み終えると、急にタンニンが舌に残った感覚が出てきて、以降はタンニンがチラチラ見え隠れする感覚で気になってしまう。タンニンのせいか余韻も感じづらい。香りも味わいもバランス良く魅力があるので、タンニンが完全に溶け込んだらもっと素晴らしいワインになりそう。

ニュイ・サン・ジョルジュ
Nuits-Saint-Georges
ドメーヌ・ニュダンは、ブルゴーニュ地方ラドワ・セリニーに拠点を置く歴史あるワイナリーです。その歴史は古く、初代ギヨーム・ニュダンは最後のブルゴーニュ大公シャルル豪胆公の時代に、すでにアロース・コルトンでブドウを栽培していたと伝えられています。現在は、ジャン・ルネ・ニュダンの息子ギョームが当主となり、コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌに広がる16haのブドウ畑で、20を超えるアペラシオンのワインを生産しています。ニュイ・サン・ジョルジュは、ドメーヌ・ニュダンが手掛ける赤ワインの中でも特に力強く、長期熟成に適したワインです。力強く暗い色調を帯び、果実やスパイス、キノコを思わせるパワフルなアロマが特徴的です。味わいは「洗練されていて、複雑」というニュイ・サン・ジョルジュの特徴を体現しており、タンニンがしっかりとした骨格を形成しています。
9,308 円~
生産地
タイプ
品種
ピノ・ノワール:100%
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アロマの詳細

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黒系果実

フレッシュハーブ

ミネラル

動物系

スパイス

薬品・化学物質
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2013年
評価日:2022年06月02日