樽が効いたモダンな造り。まだ若いこともあるだろうが、少し荒々しく、余韻もわずかに苦味を感じるほどロースト感が強く、ややクオリティが気になる。香りは、トップノートからスパイシーさが前面に出ていて、ジンジャーやベイクドスパイスなど、ロースト感のあるスパイシーさが特徴的で、果実香も焼きリンゴのような火を入れたようなニュアンスが感じられる。口に含むと、香りの印象どおりスパイシーでアタックは非常にドライに感じられるが、終盤にかけては樽由来の甘味が出てくる。果実味も充実していて、ボディもそこそこ厚く、パワフルな飲みごたえのある味わい。余韻は、リンゴの蜜やジンジャーなど、香りからの一貫性ある風味に加え、早くもカラメルの風味も出てきていて、強度は強くないが、焦げ感が強く、少し苦いくらいに感じられる。余韻は非常に長いが、苦味のせいであまり心地良いとは言えず残念。

ラドワ ブラン
Ladoix Blanc
ドメーヌ・ニュダンは、ブルゴーニュのラドワ・セリニーに本拠を置く老舗です。その起源は15世紀に遡り、現在はジャン・ルネと息子ギョームがコート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌにまたがる16ヘクタールの畑で、20以上のアペラシオンを手掛けています。環境への配慮も深く、リュット・レゾネ農法を実践し、フランス農水省による環境価値重視農業(HVE)の最高ランク認証を取得しています。ラドワ ブランは、ドメーヌが2017年から手掛けるAOCラドワの白ワインです。コート・ド・ボーヌ最北端、コート・ド・ニュイとの境界に位置する畑のブドウから造られます。畑は主に東から南東向きの斜面にあり、石灰質や泥灰土の土壌が白ワインに豊かなミネラル感をもたらします。使用されるブドウはシャルドネ80%とピノ・ブーロ20%です。ドメーヌでは収穫量を厳しく管理し、テロワールの個性を反映した高品質なブドウ栽培を目指しています。醸造においては、圧搾後、まずステンレスタンクでアルコール発酵を開始し、その後500リットルのオーク樽に移して発酵の続きと熟成を行います。これは、過度な樽香を避け、フレッシュな果実味を若いうちから楽しめるワインに仕上げるというドメーヌの哲学に基づいています。その結果、ラドワ ブランはクリアな淡いイエローの色調を持ち、フレッシュなアロマの中にフローラルなニュアンスとミネラル感が感じられます。味わいは柔らかく、リッチな果実味と厚みがありながらも控えめな酸が調和し、飲みごたえのあるスタイルに仕上がっています。
4,290 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

柑橘系果実

加工・ドライフルーツ

ミネラル

スパイス
味わい
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酸味
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余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2020年
評価日:2025年05月11日