タンニンはかなり溶け込んでいるものの、酸味に少し荒々しさを感じ、まだ飲み頃ではないように感じるが、熟成向きのポテンシャルも感じられず、こういうワインだと割り切るしかなさそう。香りはシンプルで、トップノートは黒コショウのスパイシーさが際立ち、カシスやブルーベリーの瑞々しい果実香がありつつ、わずかに林床のような湿っぽさも感じられる。口に含むと、アタックから酸味の強さが際立ち、果実味は中庸で甘味は無く、ややバランスが悪い。タンニンは意識をすると存在感があるが、あまり気にならない程度には溶け込んでいて、収斂感も無く飲みやすい。余韻はタバコのスモーキーさが出てくるが、酸味のキレの良さか、あまり長くは続かない。セカンドワインとはいえ、16年でこのクオリティなのは残念。

ブラゾン・ディッサン
Blason d’Issan
ブラゾン・ディッサンは、フランス・ボルドー地方メドック地区マルゴー村に位置するシャトー・ディッサンが手掛けるセカンドワインです。シャトー・ディッサンは1855年のメドック格付けにて3級に分類されていますが、その歴史は12世紀にまで遡り、1855年の格付け以前はシャトー・マルゴーと並び称されるほどの名門シャトーでした。ブドウ畑は水はけの良い小石混じりの粘土質土壌が広がる「カントナックの丘」の斜面に位置し、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロという2品種のみで複雑味のあるワインを生み出しています。1995年には醸造施設の刷新や著名な醸造コンサルタントの招聘などにより品質が飛躍的に向上し、現在も高い評価を獲得しています。ブラゾン・ディッサンは凝縮した果実味と力強いタンニンを備えつつ、シルキーな舌触りと長い余韻が楽しめる、メドック格付け3級シャトーのセカンドワインの名に恥じない1本です。
4,818 円~
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赤系果実

黒系果実

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花

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

土・森の下草

動物系

樹木

焦げ臭

スパイス

酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2024年04月30日