サン・トーバン
Saint-Aubin
フランソワ・ミクルスキは、1991年にムルソーを本拠地として設立されたドメーヌです。オーナーのフランソワ・ミクルスキ氏は、ポーランド人の父親とムルソー生まれのフランス人の母親を持ち、ボーヌでブドウ栽培と醸造学を学びました。その後、カリフォルニアのカレラ・エステートでの研修を経て、1984年から1991年まで叔父のピエール・ボワイヨ氏のもとで経験を積みました。叔父の引退を機に、畑を相続し自身のドメーヌを設立しました。妻のマリ・ピエール氏も、シャトー・ド・ショレのオーナーを父に持ち、ドメーヌ経営に携わっています。設立当初は約5haだった畑も、現在は約8haまで拡大しています。サン・トーバンは、サントーバンの丘の南南西向きの斜面に位置する畑で、元々ピノ・ノワールが植えられていましたが、2008年にシャルドネに植え替えられました。畑の面積はわずか0.18haで、年間生産量は1200本のみです。ビオロジック農法を実践し、自家製の堆肥を使用するなど、生態系のバランスを重視した土壌管理を行っています。シャルドネ100%で造られるこのワインは、洋梨や白桃のような果実香に、ミントや白コショウ、石灰のニュアンスが加わり、爽やかでピリッとしたアロマが特徴です。味わいは、白系果実やトロピカルフルーツ、樽のニュアンスが複雑に絡み合い、深みと豊かな表情を見せてくれます。パワフルさと冷涼感のバランスが絶妙なワインです。
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シャルドネ：100%
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