若いゆえに多少の荒々しさもあり、タンニンも少し気になるので、早飲みタイプとしてももう少し落ち着かせたい。香りは、ややオイリーで煮詰めたようなニュアンスもあり、スパイシーさもあって少しとっつきにくい。ボイセンベリーや煮詰めたブルーベリー、バター、ナツメグ、サフラン、フェンネルなど。口に含むと、アタックは果実味が強く、酸味よりも強いと感じるが、酸味のほうが伸びが良く、トータルでは酸味のほうが印象的。中盤からはバタリーな甘味が出てきて、余韻もスコーンのようなニュアンスがコーヒーや黒ブドウの皮の風味とともに感じられる。タンニンは軽めでボディもミディアム程度だが、まだ溶け込んでおらずわずかにザラつきがある。

レ・ディフェーゼ
Le Difese
「レ・ディフェーゼ」は、イタリアの名門ワイナリーであり元祖スーパータスカン、サッシカイアを作るテヌータ・サン・グイドが手掛ける第三のワインです。2002年の初リリース以来、世界的に人気を博しています。サッシカイアとグイダルベルトがボルドー品種のみのブレンドなのに対し、このワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼの絶妙なブレンドにより、しっかりとした骨格と柔らかな口当たりが調和したトスカーナらしいスタイルを持っています。31℃に温度が保たれたステンレスタンクでのマセラシオン発酵を経て、フレンチオークとアメリカンオークの小樽で12ヶ月間熟成され、その後3ヶ月の瓶内熟成を経て出荷されます。その高いクオリティと早くから楽しめる親しみやすさが特徴です。
3,608 円~
生産地
タイプ
品種
カベルネ・ソーヴィニヨン:70%
サンジョベーゼ:30%
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アロマの詳細

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加工・ドライフルーツ

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植物・野菜

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ドライハーブ等

発酵・乳製品

動物系

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2021年
評価日:2024年06月26日
ジューシーで強烈な果実味と軽めのタンニンで早飲みに適したワインだが、バタリーな荒々しさがあり、やや飲み疲れはする。香りは、トップノートこそストロベリーの爽やかな香りだが、すぐにレーズンやマルベリージャムの濃厚な甘さが感じられ、それらを使ったバターサンドのようなニュアンスに感じられる。また、ディルのような重たい印象のハーブ香もある。口に含むと、アタックこそしっかり程度の印象だが、一拍置いてぐっと果実味が強まり、伸びがあって余韻まで残る強烈な果実味が特徴的。やはり少しジャミーでオイリーな甘味があって、樽香がまだ馴染んでいない味わいではあるが、溌剌とした酸味がバランスを保ってくれていて十分に美味しく飲める。タンニンもスムーズかつ軽く、舌に堆積する感覚がわずかにあるもののほとんど気にならない。余韻はレーズンとバターで、やはりレーズンバターサンドを食べたような印象で終わる。以前のヴィンテージのほうがもっとスッキリとしたエレガントタイプだったと思うが、方向転換したか単なるヴィンテージ差か、今後のヴィンテージも試してみたい。

¥.$.
ヴィンテージ:2019年
評価日:2023年01月16日