綺麗に熟成が進み、天日干しした果実のような凝縮感とリキュール感が出てきているが、まだ若干のフレッシュさもあり、ピークはまだ迎えていない。香りは非常に複雑ながら、アーシーさが強く、個人的には好みではないこともあって印象深く、せっかくの複雑味が堪能できなかった。トップノートから土やフェンネル、マッシュルーム、埃のアーシーさが、乾燥させたブラックベリーやイチジクの濃厚な果実香にも負けないくらいしっかりと感じられる。他にもブラックフォレストケーキやチョコレート、スミレ、インク、接着剤なども感じられる。口に含むと、凝縮感ある果実味ながら落ち着きがあり、ロースト感に至ってはまったくと言っていいほど感じず、酸味はしっかりとあって香りの印象よりも飲み疲れないエレガントな味わい。タンニンもまだわずかに存在感はあるが、十分に溶け込みつつあり、ボディも柔らかい。甘味はまだなく、香りほど熟成感はない。余韻はまでドライフィグの果実味が伸び、濃厚な雰囲気ながら余韻らしいエレガントな引きで終わる。

ソラーレ
Solare
カパンネッレは、1972年にローマの実業家ラファエル・ロゼッティ氏が16世紀からの古い農家を買い取ったことから始まった、イタリア・トスカーナ州のガイオーレ・イン・キャンティやシエナに位置するワイナリーです。約20ヘクタールの敷地を所有し、年間8万本を生産する小規模なブティック・ワイナリーでありながら、その知名度は抜群です。カパンネッレは伝統的な品種と造り方にこだわり、キャンティ・クラシコを代表するワインを生み出しています。特徴は超低収量から生まれる凝縮した果実味。ブドウの樹1本当たりの収穫量を1kgに抑える徹底ぶりです。発酵にはステンレス槽に加え、いち早くフランス産オーク樽も導入。セラーにもステンレス製の器具を多く使用することで、香りと衛生面にも配慮しています。彼らのワイン造りへの情熱とこだわりは、イタリアモダンワインを代表する1本と言われる「ソラーレ」にも表れています。「ソラーレ」は、当初は有名レストラン向けに造られていたワインで、1996年から一般向けにリリースされています。サンジョヴェーゼを主体にマルヴァジア・ネラをブレンドしたこのワインは、スロヴァニア産オーク樽で発酵後、フレンチオーク樽で約18ヶ月熟成されます。複雑で魅惑的なアロマを持ち、力強さとエレガントさを兼ね備えた味わいが魅力です。
8,580 円~
生産地
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品種
サンジョベーゼ:80%
マルヴァジア・ネーラ:20%
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アロマの詳細

黒系果実

加工・ドライフルーツ

花

植物・野菜

発酵・乳製品

土・森の下草

焦げ臭

薬品・化学物質
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2010年
評価日:2024年09月15日