先日のサヴィニー・レ・ボーヌ白もそうだったが、10年熟成にしては若い。樽が強いわけではなく、ブドウの力だけで非常に力強く感じられ、この生産者のポテンシャルの高さがうかがえる。ただ、このワインは閉じていて香りはシンプルで控えめに感じられ、開けるタイミングがもったいなかった。香りは、トップノートにヘーゼルナッツの香ばしいノートがあり、パイナップルやパッションフルーツといった南国系果実の香りがある。口に含むと、しっかりとした果実味や酸味があり、ブドウのポテンシャルの高さは感じられるが、香りが控えめのせいか、ややインパクトに欠けるのは否めない。まだ熟成による甘味も感じられず、まだまだ5年くらいは熟成できそうな雰囲気。余韻は石灰のようなミルキーなミネラルがマイルドながら長く残る。

ムルソー レ・ティエ
Meursault Les Tillets
パトリック・ジャヴィリエは、ムルソーで何代も続く栽培農家の家系を受け継ぎ、1974年からワイン醸造を始めました。1980年代から1990年代にかけては、急速にブドウ畑を拡大し、ムルソーをはじめピュリニィ・モンラッシェ、ポマール、特級畑のコルトン・シャルルマーニュなどを手に入れました。また、妻の実家の畑も耕作し、ペルナン・ヴェルジュレスやアロース・コルトンの畑も手がけています。所有畑の総面積は現在、約9haです。「ムルソー レ・ティエ」は、ムルソーの山の上に位置する区画で、硬い石灰岩の土壌が特徴です。このワインは極めてミネラルが強く、柑橘系の香りが広がります。ライムの爽やかな香りが感じられ、アフターにはヘーゼルナッツの香ばしさが広がります。ピュリニィ・モンラッシェのような爽やかさも感じられ、スタイリッシュなムルソーとして楽しめます。
13,299 円~
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シャルドネ:100%
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ヴィンテージ:2012年
評価日:2022年06月18日