ドメーヌもの。最初は酸味が強く、果実味が中庸で少し酸っぱい印象だったが、時間とともに段々と果実味のほうが強く感じられるようになり、最終的には酸味の強さは気にならなくなった。樽のロースト感が強めに出ており、わかりやすく美味しいモダンなブルゴーニュといったところ。香りは、トップノートからタバコのようなスモーキーさがあり、ベイリーフや燻製香など、ロースト感しっかりのアロマ。ラズベリーやチェリーの酸味のある香り、スミレのニュアンスも感じられる。ロースト香はあるが、強すぎず、バランス良くまとまっている。口に含むと、一口目こそ果実味がやや弱く、酸味が際立って感じられたが、香りが開くように時間とともに果実味が力を増し、最終的には強い果実味にバランスのとれた酸味という評価に落ち着いた。タンニンはピノにしては多めで、少しだけ存在感があり、濃いめの見た目どおりのミディアムボディな味わい。余韻には少しだけミネラル感がある。

メルキュレ プルミエ・クリュ ル・クロ・デュ・ロワ
Mercurey 1er Cru Le Clos du Roy
ドメーヌ・フェヴレは、1825年創業のブルゴーニュの名門ワイナリーです。ニュイ・サン・ジョルジュに本拠地を置き、7世代にわたり家族経営を続けています。特筆すべきは、ブルゴーニュに120haもの広大な自社畑を所有し、生産量の8割をドメーヌもの(自社畑のブドウのみで造るワイン)が占めることです。これは、ネゴシアン(他からブドウを購入してワインを造る生産者)では珍しい特徴であり、フェヴレの品質へのこだわりを示しています。畑はシャンベルタン・クロ・ド・ベーズやエシェゾーなどのグラン・クリュ、レ・サン・ジョルジュやクロ・デ・ジサールなどのプルミエ・クリュなど、銘醸地に広がっています。「メルキュレ プルミエ・クリュ ル・クロ・デュ・ロワ」は、コート・シャロネーズ地区のメルキュレ村にある2.5haの区画から造られる、フェヴレの代表的なワインのひとつです。この区画はかつてフランス国王が所有していた由緒ある畑で、1971年にフェヴレが取得しました。メルキュレはピノ・ノワールに適した土壌を持ち、重厚でエレガントなワインを生み出します。ル・クロ・デュ・ロワは、その中でも特に優れた区画とされ、繊細なタンニンと長い余韻が特徴です。醸造はステンレスタンクで行われ、新樽比率30%のオーク樽で15ヶ月熟成されます。
6,580 円~
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ピノ・ノワール:100%
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赤系果実

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酸味
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余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2021年10月18日