ネゴシアン物とはいえ、流石にレベルが高い。ただ、コストパフォーマンスは微妙。抜栓直後のトップノートこそ、蜂蜜の熟成のヒントが感じられたが、その後は味わいも含めて熟成感は無く、少し閉じている印象もあってまだしばらく寝かせておいたほうが良さそう。驚くほどミネラリーで、閉じていてもミネラルだけで十分楽しめるほどの魅力がある。香りは、グレープフルーツピールの存在感が強く、レモンのフレッシュな果実香をも凌ぐ。わずかに白桃のような甘い果実香もあり、岩塩のような塩気の強いミネラルも特徴的。口に含むと、とろみのある口当たりで、アタックからまずミネラルが感じられる。ミネラルに乗り、果実味と甘味が実際の強度以上に感じられ、結果的に強い酸味とのバランスが取れている。余韻は石を溶かしたようなオイリーなミネラルに加え、ナッティな風味もあり、合わせてナッツオイルのような印象。加えてわずかに白い花のような爽やかな華やかさも感じられ、粘性に乗って長く続く。

サン・ロマン
Saint-Romain
メオ・カミュゼは、ヴォーヌ・ロマネ村に本拠地を置くブルゴーニュの名門ドメーヌです。その歴史は20世紀初頭、コート・ドール県選出の代議士であったエティエンヌ・カミュゼに始まります。彼の娘マリア・ノワロには跡継ぎがなく、1959年に近親のジャン・メオにドメーヌを託しました。ジャン・メオは当時政府の要職に就いており、畑は小作人に任せていました。その小作人こそが、「ブルゴーニュの神様」と称されたアンリ・ジャイエでした。ジャン・ニコラ・メオはドメーヌ元詰めのワインに加え、「メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール」の名でネゴシアン事業も展開し、コート・ド・ニュイの多様なアペラシオンのワインを生産しています。ネゴシアン・ワインであっても、特定の栽培者と契約を結び、畑の管理から収穫までドメーヌのスタッフが関わるなど、品質管理を徹底しています。サン・ロマン・ブランは、コート・ド・ボーヌのサン・ロマン村、標高400mの斜面上部に位置する畑で栽培されたシャルドネから造られます。冷涼な気候を反映し、溌剌とした酸味とミネラル感が特徴のエレガントな白ワインです。
14,300 円~
生産地
タイプ
品種
シャルドネ:100%
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アロマチャート
アロマの詳細

柑橘系果実

温暖地の果実

ミネラル

蜜
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2024年12月19日