17年はブルゴーニュ白にはグレートヴィンテージだが、これはそのポテンシャルを感じられないやや残念なワインだった。色合いはすでに琥珀色に差し掛かっているが、香りや味わいには熟成感はなく、ややスカスカにも思える味わいで、ブドウのポテンシャルの低さが気になる。香りは、マンダリンオレンジを主体に、セイヨウサンザシや白胡椒の香りもしっかりとあり、チョークやライムのニュアンスも感じられる。口に含むと、アタックこそ中庸な果実味が感じられるものの、強めの酸味もあって中盤以降に果実味を感じづらい。余韻も薄っすらとマンダリンオレンジの風味が感じられるがかなり控えめ。
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ ブラン
Bourgogne Hautes Côtes de Nuits Blanc
グロ・フレール・エ・スールは、ヴォーヌ・ロマネの名門、グロ家の血を引くドメーヌで、ジャン・グロ氏の次男ベルナール・グロ氏が運営しています。ベルナール氏は、ドメーヌを引き継ぐと、品質の向上のために先進機器を投入した醸造技術を導入したり、畑を拡張し、すべてのブドウの植え替えを行ったりと、様々な改革を行っています。「ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ ブラン」は、グロ・フレール・エ・スールが生み出す数少ない白ワインの一つです。ベルナール氏が新たに植樹して開拓した畑は、ヴォーヌ・ロマネの西側に位置し、厳しい収量制限とグリーンハーヴェストによって凝縮感のあるシャルドネが栽培されています。新樽比率33%で10ヶ月熟成され、パワフルかつ柔らか、ブドウの旨味を感じるモダンで個性のあるワインです。
6,290 円~
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シャルドネ：100%
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ヴィンテージ：2017年
評価日：2023年01月31日
