色合いも黄金色になってきていて、香り、味わい、余韻からも熟成感は感じられるが、まだ途上で個人的には後3年は待ちたい。香りは比較的個性的で、トップノートはメロンや熟したレモン、ヘーゼルナッツのニュアンスと類型的かと思ったが、パッションフルーツ、マルメロゼリー、ヨード、ユリと濃厚な香りが続く。口に含むと、まさに熟した南国フルーツのような濃厚な果実味とレモンのような溌剌とした酸味がせめぎ合う形で非常にパワフル。やや果実味に軍配が上がる。余韻には、香りでは感じなかったバターやカラメルのニュアンスが感じられ、最も熟成感がある。やはり後数年すると、香りにもこれらの特徴が現れ、より複雑なアロマに変化すると思われる。
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ ラ・マルトロワ
Chassagne-Montrachet 1er Cru La Maltroie
ヴァンサン・エ・ソフィー・モレイは、ブルゴーニュ地方のシャサーニュ・モンラッシェ村を本拠地とする家族経営のワイナリーです。その歴史は、著名な造り手であったベルナール・モレイの引退に伴い、息子のヴァンサンが妻ソフィーと共に2006年にドメーヌを設立したことに始まります。彼らは、モレイ家とソフィーの実家であるメナジェ・ベラン家から引き継いだ約20haの畑を所有し、その中には特級バタール・モンラッシェやピュリニー・モンラッシェ1級トリュフィエールなどの銘醸畑が含まれます。「シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ ラ・マルトロワ」は、このドメーヌを代表する白ワインの一つです。シャサーニュ・モンラッシェ村の中心部に位置するこの一級畑は、小石の混じった粘土質土壌が特徴で、優れた品質のブドウを生み出します。醸造方法は、父ベルナールから受け継いだ伝統的な手法を踏襲しており、リッチでパワフルなスタイルのワインに仕上がります。具体的には、圧搾後の果汁を小樽で発酵させ、新樽比率40%前後で10ヶ月熟成させます。2週間に一度のバトナージュにより、豊かな果実味と複雑な風味が生まれます。
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シャルドネ：100%
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アロマチャート
アロマの詳細
柑橘系果実
温暖地の果実
トロピカルフルーツ
加工・ドライフルーツ
花
ミネラル
ナッツ
味わい
ボディ
ライト
フル
果実味
弱い
強い
甘味
ドライ
甘い
酸味
弱い
強い
渋味
弱い
強い
余韻の
長さ
短い
長い
余韻のテイスト
ユーザーコメント
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ヴィンテージ：2012年
評価日：2021年03月11日
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