さすがのグレートヴィンテージと言うべきか、メゾン物の村名でも物凄いポテンシャルを秘めていて、10年以上の熟成を経てもまだ若々しい程で、もう10年くらい熟成できそうな雰囲気を感じる。香りは、全体を通して石を溶かしたようなオイリーなミネラルが特徴的で、トップノートには程良いロースト感のヘーゼルナッツ、ミドルノートはオレンジやレモンなどの柑橘系果実に加え、わずかにメロンのような甘い果実のニュアンスもあり、ラストノートはレモングラスのフレッシュなハーブ香が感じられる。口に含むと、アタックから果実味と酸味の爆発と言えるくらいパワフルな味わいで、とろみのある厚いボディも相まって、相当に飲みごたえがある。甘味もあるが、果実味や酸味が強すぎて、終盤になってようやく感じられる。余韻はわずかに熟成感が出てきていて、カラメルやカスタードクリームのニュアンスもあるが、メインはヘーゼルナッツとミネラルの風味で、非常に長く続く。

ピュリニー・モンラッシェ
Puligny-Montrachet
オリヴィエ・ルフレーヴは、ブルゴーニュを代表するドメーヌ兼ネゴシアンとして、ピュリニー・モンラッシェに拠点を構えています。1984年に設立されたこのワイナリーは、白ワインの最高峰と称されるドメーヌ・ルフレーヴから独立したオリヴィエ・ルフレーヴ氏によって築かれました。彼は、ドメーヌ・ルフレーヴで培った経験と技術を活かし、エレガントで繊細なスタイルのワイン造りを追求しています。ピュリニー・モンラッシェは、オリヴィエ・ルフレーヴのフラッグシップワインであり、村内各地の厳選された畑のブドウのみを使用しています。これらの畑は、ムルソー北部からシャサーニュ南部にかけて広がる標高230〜250mの丘陵地に位置し、褐色土壌や石灰質土壌など、多様なテロワールを有しています。ブドウの平均樹齢は約35年で、ビオディナミ農法を取り入れるなど、環境に配慮した栽培が行われています。ワイン造りにおいては、手摘みによる収穫、入念な選果、樽熟成など、一切の妥協を許さないこだわりが貫かれています。その結果、オリヴィエ・ルフレーヴのピュリニー・モンラッシェは、エレガントな果実味、洗練された酸、豊かなミネラル感などが調和した、気品と透明感に溢れる味わいに仕上がっています。
14,500 円~
生産地
タイプ
品種
シャルドネ:100%
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アロマチャート
アロマの詳細

柑橘系果実

寒冷地の果実

温暖地の果実

花

フレッシュハーブ

発酵・乳製品

ミネラル

ナッツ

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2014年
評価日:2025年07月12日
ピュリニー・モンラッシェらしいピンと張り詰めたミネラルは魅力的だが、ヴィンテージのせいかブドウのポテンシャルは低く、ミネラルにオークのフレーバーが付いた感じ。熟成して化けるのを期待するしかない。熟成感はまったくなく、もう3年以上は待って良さそう。香りは、ヘーゼルナッツの香ばしさが主体で、火打ち石のスモーキーさもあり、果実系の香りはレモンやレモングラスのニュアンスがほのかに感じられる程度。口に含むと、香りの印象どおり果実味は弱めで、樽由来の甘味とミネラルで味わいを作っている。酸味も中庸で強すぎず、そのおかげてバランスを保っているが、もう少し強いと水っぽく感じただろう。余韻は、ミネラルとオークの風味が強く、わすがにカラメルのニュアンスも出てくる。

¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2024年03月31日